(2012.4.21)
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赤松 |
レベルメーター的にはOK……お? 今まで? えーと、ちょっと待って下さい、音が入ってなかったかも知れない(笑) |
Keith | なんだとォ!? |
一同 | (笑) |
Keith | テイク2、テイク2! |
赤松 |
もぉーし訳ありません、テイク2お願いしまーす。 はい、えーと、えーと何から始めましょうか? えーと、なんだったっけ? |
一同 | (笑) |
赤松 | 完全にボクの失態ですゴメンナサイ。笑ってる場合じゃねえだろ俺。 |
NOIE | ここ、バタつきましたねえ(笑) |
赤松 |
事前の打ち合わせでは時間も余って、余裕ぶっこいていたのだが、
当初サイトではNOIEさん以外のゲストは公表していなかったので、サプライズゲストとしてのKeith・KAIお2方の紹介等々の段取りもしていたのに、この空白の1分半の間に水の泡に……。 |
NOIE |
というような解説をするために、なんとテキスト版はコメンタリー付きという(笑) 私も色々言い訳させて下さい。というかゴメンナサイ。もうちょっとマシに喋れるかと思ったんだよ! |
赤松 |
コメンタリー付きのインタビューとか、本末転倒にして空前絶後ですね! どうぞ、よろしくお願いいたします。 |
NOIE | こちらこそ、よろしくお願いします。 |
赤松 | 「あの人に聞きたい」第12回、鉄鋼団のみなさん、というかNOIEさんをお招きしたんですけれども、スペシャルゲストとしてお2方に来ていただきました、というところなんですけれども、 |
NOIE | っていうかまあ、鉄鋼団本部に来ています、という風に…… |
赤松 | そういうことですね、はい。 |
Keith | ちょっと待ってください、どこから入ってなかったんです? |
NOIE・赤松 | ……たぶん最初から。 |
一同 | (笑) |
Keith | なんだコレ、もう、今聞いてる人なんのことだか全然わかんないですよ。 |
NOIE | テイク3だ! |
赤松 |
それはマズいですね、えーと、えーと、改めまして。 「あの人に聞きたい」第12回、鉄鋼団のNOIEさんをお招きしてお届けします。 鉄鋼団本部より生中継で、今回はお届けするという主旨なんでございますけれども。 えーと、そうですね、改めまして、お3方に、順番に…… |
鉄鋼団 | (笑) |
赤松 | もぉーし訳ありませんけれども、自己紹介をお願いいたします。 |
NOIE | 駆け込みでいきましょう。 |
Keith | モォー……あんだけやったのに……まいいやいいや、NOIE、団長いけ団長。 |
NOIE | はい、では……えーと(笑) ご紹介いただきました、鉄鋼団団長のNOIEです。よろしくお願いいたします。 |
赤松 | はい、よろしくお願いいたします。 |
一同 | (拍手) |
KAI | (ギター)えー、鉄鋼団のKAIです。よろしくお願いします。 |
Keith | KAAAAAAI! |
赤松 | はい、よろしくお願いいたします。 |
一同 | (拍手) |
Keith | で、えー、俺が鉄鋼団のKeithです。どうぞヨロシク! |
赤松 | どうも、よろしくお願いいたします。 |
一同 | (拍手) |
Keith | Yeah! Oh Yeah! |
赤松 | ということで、運良くですね、鉄鋼団のお3方が集まったのですけれども、 |
Keith | まあ、運がいいのか悪いのかわかんないですけどね。 |
NOIE | そうですね、赤松さん的にはどうなのか、保障できかねますけどね。 |
赤松 | (笑) いや、お客さん的には確実に嬉しいはずです。 |
Keith | あー、Welcome to the JUNGLE! |
一同 | (笑) |
NOIE | どうなんでしょう。大丈夫なのか? |
赤松 |
いやー、どうでしょうか。 ……はーい、告知も出しましたので、ボチボチと、 まあ前半部分はですね、テキストに残していくという形ですのでー、あんまりフリーダムになりすぎずに皆さん。 |
一同 | (笑) |
Keith | いやいや、いいじゃないですか。 |
NOIE | どーなんでしょーね、大丈夫なのかなぁー? |
Keith | すごい書き起こしづらい感じで、KAIは返事を全部ギターで行くっていうのはどう、KAI? |
NOIE | それ伝わらない。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | どうやって文字起こしせよと言うのだね? |
Keith | ぴろぴろぴろぴろ、えろれろきろきろ! ぎゃいーーん! ぎゃいーーん! |
NOIE | 嫌がらせ過ぎる。思わず音声版を確認したくなる振りですね。 |
赤松 | 今の俺なら全力で止めにいくね! あと赤松、お前抹殺な! |
赤松 | まあ、未来の自分ガンバレということで先に進みたいと思います。 |
鉄鋼団 | (笑) |
NOIE | はーい、行きましょう。 |
赤松 |
今回は二部構成でお伝えしようと思ってまして、前半部分では比較的、比較的マジメに、今までの歩みというか、鉄鋼団の今までとこれからについて、ちょっと振り返るみたいな感じで、NOIEさんを中心にまとめていきたいと思っております。 で、後半部分はですね、ちょっと文字起こしだとか、あと音声で後ほど公開する部分だとかからはちょっと、カットさせていただいて。 |
NOIE | (笑) |
Keith | なるほど、なるほど。 |
赤松 | 現場に来ていただいた方にですね、 |
NOIE | この場限りのですね。 |
赤松 |
この場限りのですね、やっていこうかと、うん、色々と。 なんの台本も用意していませんけれども、楽しんでいきましょうかと思います。 |
NOIE | ノープランで。まあ基本ね、鉄鋼団ノープランなんで。 |
Keith | ノープラン。ノープランノープラン。 |
NOIE | 全然ね、問題ないッスよ。 |
NOIE | 実際は問題ありまくりだったわけですが。やはりノープランをネタにして良いのは、ノープランと言いつつ対応策を用意出来ているような老獪なる玄人だけ、という良い例。 |
赤松 |
大丈夫だ、問題ない(ゴリラくさい顔で) こうしてこのラジオは、想定した以上に上級者向けになっていくのでした。 |
NOIE | 演者にとっても聴者・読者にとっても……。や、一番ハードル高いのは編集者の人ですね! |
赤松 | おお、リスナー数すでに19人も来てますよ。大丈夫ッスかねえ? |
NOIE | あらあら。 |
Keith | 19人の被害者が。 |
赤松 | 被害者。 |
NOIE KAI | (笑) |
Keith | 聞いていただいていると。 |
赤松 | うぇるかむ・とぅー・ざ……へる? |
鉄鋼団 | (笑) |
NOIE | ヘルですねぇ。何地獄だろうね? |
赤松 | まあ前回がですね、ちょっと天国だったんで、今回は地獄っていうモチーフで行こうかと。 |
Keith | 前回がそんなヘブンだったんですか? |
赤松 | ええ、ちょっとヘブンだったので。 |
NOIE | ヘブンなね、ゲームの紹介だったので。 |
Keith | ほー、それまた。 |
赤松 |
作者体調不良につき短縮になった前回のインタビュー参照。 もちさんにとっては(ある意味)地獄でした。 |
赤松 | 今回はもう、キノコ地獄ハム地獄で。 |
Keith | (笑) |
NOIE | 相当、なんかカラーがね、だいぶ、こう、黒いから。 |
Keith | あー、まあね。 |
赤松 | ではでは、いつもの定番の質問からいってみようと思います。NOIEさん。 |
NOIE | はい。 |
赤松 | 「人生を変えたゲーム」3本、今回も事前に選んでいただきましたけれども。 |
NOIE | も。 |
赤松 | うん。なかなか渋いチョイスと言うか。 |
NOIE | (笑) |
赤松 | もっとスゴイのが来るかなーと、ちょっと思ってたんですけどね。 |
NOIE |
あのですね、結構この質問難しくて。 やっぱり、ゲームに影響を受けたのって、ものすごい多いんで……絞れないですよね。 そこで、ハッキリとこれで変わったっていうのが語りやすいのって言うと、まあ、この辺りかなっていう。 |
赤松 | うーん。まあ見事にせーーがーーって感じですけれどもね。 |
一同 | (笑) |
NOIE | そうですねー。それはあります。 |
Keith | まあ、予想はできたけれど。 |
赤松 | それは確かに。 |
赤松 |
ということで、一番最初のから行きましょうか。 テーブルトークRPGなんですけど、「ゴーストハンターRPG」。 |
NOIE | ゴーストハンターですねー。 |
Keith | おー。 |
赤松 | コンピュータゲームとしては「ラプラスの悪魔」っていう名前で発売されたゲームなんですけど、それが、後になってからなんですかねコレ、テーブルトーク化されて。 |
NOIE | どっちだったっけなー。 |
Keith | 先に出たのはテーブルトークじゃないの? あれは。 |
NOIE | いや、これね、PCゲーの方はね、やってない。テーブルトークの方しか知らないんで。 |
赤松 | テーブルトークはいろいろやってた方なんですか? |
NOIE |
そうですねー。結構、中学時代かな? いや小学校からやってたかな? あの頃から、テーブルトークから入って、割とファンタジー好きになったのかな。 |
赤松 | で、その中でもゴーストハンターRPG。 |
NOIE |
そうですね。あれはちょっとファンタジーとは違ってですね…… というかまず、テーブルトークって言って大丈夫ですか?(笑) 普通に喋っちゃってますけど。 |
赤松 | たぶん大丈夫だと思うんですけど。はい。 |
NOIE | そこいらで、なんぞやって思われると、なかなか伝わりづらいとは思うんですけど。一応、みなさんわかっているという体で話しちゃって。 |
赤松 | はい、はい、お願いします。 |
赤松 |
いざ説明しようとすると難しいなあ……。 << テーブルトークRPG Wikipediaを読んでも、なんだかわからないような、わからないような感じだし。 |
NOIE | 確かに……。ビデオゲームの「RPG」の元ネタではあるものの、ゲームとしては全く別物だとも言えますし。 |
NOIE |
ゴーストハンターはですね、1920年とか30年代の、主にアメリカを舞台に、心霊をテーマにしたテーブルトークRPGということで、それまで主流だったファンタジーの、剣と魔法の世界とは少し異なる、若干異色とも言っていいRPGで。そこの特殊さが好きでしたね。 やっぱり、スタンダードな剣と魔法もいいけど……基本的に街の中で展開する、街とか、館とか、そういう中で展開するRPGということで、ちょっと上級者向けなゲームなんですけど。 なんか、そういうのにちょっと、背伸びしたい感じでね。やってみたかったって言う。ありますかね。 |
赤松 | お友だちとかとやったんですか? テーブルトークですから。 |
NOIE |
そうですね。やっぱり友だちを集めてやるんですけど。 なかなか大変ですねやっぱ、友だちを集めるのも。人を選びますし、ある程度(笑) なかなか敷居が高いゲームでもあるので。 |
赤松 | うーん、そうですね。 |
NOIE | まあそこで、影響を受けたっていうと……テーブルトークって、ゲームマスターをするのが大変で。 |
赤松 | ああ。 |
NOIE |
ストーリー作成能力……作劇能力ですか。が、結構求められて。 そこでものすごい、自分がそういうの、できないなっていう(笑) ハードル、壁にぶち当たった感じがあったりして。 ストーリーを作る難しさみたいのにぶち当たった作品ということで。それでゴーストハンターっていうのは思い出深いですね。 |
赤松 |
NOIEさんと赤松が話し込む一方、KeithさんとKAIさんは、不思議な踊りを踊ってMPを吸い取っていた。 これが実に鬱陶しい。ツッコミを入れようにもリスナーにはなんの事やらわからないし…… ということでさっぱり無視しました。 |
NOIE |
彼奴ら興味無いとなるととことん冷たいよな!(怒) ていうか踊りながらムカツク変顔をするな! |
赤松 | その頃から、ゲームのストーリーテリングだとかってとこに興味があったりした……? |
NOIE | ありましたね。はい。 |
赤松 |
なるほど。そうですね、そこら辺の話は2本目のお話、まあちょっと後回しにしたほうがいいかな。 3本目の話から先に進めたいと思います。「ファンタシースター」。 |
NOIE | ファンタシースターですね。 |
赤松 | Oがつかない方のファンタシースターです。 |
NOIE | そうですね。まあ、オンラインの方も好きですけどね! |
赤松 | だいぶ……好きというか……(笑) |
NOIE | (笑) |
赤松 | 確かこの時、NOIEさんはPSO2のクローズドβに参加してたような……? |
NOIE |
7日間のα2テストですね。でも結局その後は捕まらずに済みました(笑) やっぱりDCのPSOは特別だったみたいです。PSO2も悪くはないんですけどね。しかし今オンラインゲームにハマると色々終わってしまうので……。 |
赤松 | はい。 |
NOIE | はい。これはですね、私はすごく、セガ派で。 |
赤松 | セガガガガガガ。 |
NOIE |
セガガガガガな感じで。ゲームと言ったらセガ、みたいな感じで、割と。信者と言うほどディープでもないんですけどね。 ずっとゲームのハードも、セガのハードで来ましたし。最近は作らなくなっちゃいましたけどね。 |
赤松 |
そーッスねー。 ファンタシースターも、これはMarkⅢ版の。 |
NOIE | MarkⅢ版です。 |
赤松 | 元祖ですねー、ええ。 |
NOIE |
あの頃……ファミコンのドラクエだとかが主流だったんですけど、その頃セガのRPGが無くて。 一応、有るには有ったんですけど、なんていうか、パンチの効いた、こう……ガツンと来るような大作が無くて。 その中でいきなり、出てきたものがファンタシースターなんですよね。 |
赤松 | うーん、まさかあんなにヒットするような作品になるとは思ってなかったですよね。 |
NOIE |
そうですね……でも、本当にできが素晴らしいんですよ。 その頃の他のゲームと比較しても、たぶん瞬間的にトップに躍り出たとは思いますね、あれは。 |
赤松 | なんか、Wikipediaで拾ってみたら、ドラクエ2の取材に来た人が、隣で動いてるファンタシースターを見て「おお、さすがドラクエ2」って言ったっていう話が残ってますね。 |
赤松 | これが証拠。出典もあるらしいから安心だね! |
NOIE | でも、いくら凄くても周りの子供はドラクエしかプレイしていなかったからなあ(涙) |
NOIE | (笑) |
赤松 | やっぱり、ダンジョンのね。 |
NOIE |
そうですね。3Dダンジョンが滑らかに、アニメーションでスクロールしていくところとか、あと敵キャラクターの攻撃モーションも、アニメーションでちゃんと動いたりとか。音楽も良かったですしね。 ……なんか、セガはスゴいんだ、みたいな。全然ファミコンと比較しても遜色ないって言うか、むしろ勝てるじゃん! みたいなね(笑) そういうことを思っちゃったせいで、こう、セガの方にどんどん傾倒していく、そういうきっかけにもなったということで(笑) |
赤松 | (笑) |
NOIE | まあ、これは人生を狂わせられたんじゃないかな、なんてね。 |
赤松 | んー、確かに。Kinoko3の、あの3Dダンジョンとかも、実はオマージュだったり? します? |
NOIE | (笑) どーですかねー。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | あれ、ファンタシースターに全然追いついてないですけどね。初代の(笑) |
赤松 |
……そーッスねー(笑) あれはやっぱりスゴかったとは思いますが。 ということで。ゲームを作るっていうことに対する興味、関心みたいなところが、あったのかな? という感じがしますけれども。 |
NOIE | はい。 |
赤松 | で、その3本目ですね。「デザエモン」、スーファミ版とサターン版と両方挙げてくれましたけれども。 |
NOIE |
そうですね。デザエモンですねー。これはやっぱり、ゲーム作りのきっかけにはなりましたね。 スーファミ版は友だちが持っていて。それを家でやらせてもらって、面白かったので、本体ごと借りて。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | とりあえず、ゲームを作ってきてやると。 |
赤松 | なるほど。スーファミすら持っていなかった。 |
NOIE | そう、持っていなかったので。とりあえずこれ、作ってきてやるから、貸せと。 |
赤松 | (笑) |
NOIE |
で、一本作っちゃうみたいな感じで。 まあー、できた物は惨憺たる有様なんですけれど(笑) |
赤松 | (笑) |
NOIE | ただ、そこで、曲を作るツールが。 |
赤松 | はい! |
NOIE | デザエモンに実装されてるんですけど。 |
赤松 | やっぱりね、デザエモンの曲作りから入ったっていう人、結構多いですね。 |
NOIE |
そうです。あれが結構、作りやすいんですよ。それでいて、割と凝った曲も作れたりして。やりようによっては色々できるんで、面白いんですよね。 それで、デザエモン……デザエモン2かな、がサターンで出たんで、「お、セガハードでも出た」と思って(笑) で、買っちゃったら、かなり、これがまた。ハマって。 |
赤松 | (笑) あれもなかなか、楽しかったですねー。 |
NOIE | 楽しかったですねえ。で、ゲームの方も作ったんですけど。途中からほっぽらかして、曲ばっかり作ってましたね。 |
赤松 |
(笑) て言うことはもう、NOIEさんの作曲技術は、デザエモンからたたき上げでって言うことですかね? |
NOIE | そうですね。デザエモンが初の作曲ですね。 |
赤松 | 別に、音楽教室とか通ってたわけではなかった? |
NOIE | わけではないですね。 |
赤松 |
ふーん。そうなんですね。 ということで、>>24さんの質問、「ゲームを作り始めた時期ときっかけを教えて頂きたいです」って言うのが来てたんですけど、 |
NOIE | それも今の話でたぶん、クリアですかね。 |
赤松 | ですかね。で、>>14さんからの質問もありました。プログラム、イラスト、音楽、何から始めたんでしょう? |
NOIE |
……あー、どれだろう。 まず、プログラムっていうのは、Kinokoと、STARLIKEも、NScripterっていうエンジンを使わせて頂いてるので、スクリプトを書いてるだけなんですけど。 これはだから、一番後かな。プログラム、スクリプティングっていうのは。 |
赤松 | なるほど。 |
NOIE | で、イラスト、音楽……うーん、ゲームに関してだと、イラストになるのかなあ? 一応絵からですかね。 |
赤松 | うーん。結構あとあとの時期になるまで、マウス……なんですよね。イラスト。 |
NOIE | マウスで描いてますね(笑) |
赤松 | あー。 |
NOIE | 未だに両方使ってますね。 |
赤松 | え! そうなんですか! |
NOIE | はい。 |
赤松 | デザエモンのツールでは、絵とか描いたりしたんですか? |
NOIE | あ、それはドット打ちの絵なので、コントローラでポチポチやってましたね。 |
赤松 | なるほど。ま、あまりドット絵って感じじゃないですけどね、どっちの作品もね。 |
NOIE | そうですね。イラストか、でも、苦手なんでこれは。昔から苦手意識があって。 |
赤松 | あー。そうなんですね。 |
NOIE |
最初ほんと、Kinoko1の時とか、ちょっとねえ、あんまりアレ(笑) なんで、もう少しマシに描きたいかなあ、みたいな思いで、少しずつやってますけど。 なのでこれは、順番的にはイラスト→音楽→プログラムの順番かな。 |
NOIE | この辺り、だいぶゴニョッてますねえ。これは作りたい物のイメージをどういう媒体に落とし込みたいか、未だ現在進行形で葛藤があるせいかもしれません。絵が最初だったのは確かだと思うんですが、断言しづらいというか。 |
赤松 | ということで、そんな感じで青年時代を送っていたNOIEさんですけど。 |
NOIE | (笑) |
赤松 | まず、鉄鋼団が始まる前のところあたりから、話をしていきましょうか。 |
NOIE | はい。 |
赤松 | あの、NOIEさんとKeithさんって、 |
Keith | おっ!? いきなり振られた。 |
赤松 | (笑) いつ出会って、どういう出会い方をしたのかっていうところの話なんですけど。 |
Keith |
えー……話せば長くなるんですけど。 あのー……NOIEのテーブルトークに、俺も参加したことがあるんですよ。 |
赤松 | あ、そういうご縁で。 |
Keith | あーもう、それくらいの。 |
NOIE | 逆に、Keithがゲームマスターをやってる時のゲームにも参加しましたよ。 |
Keith | なーんかねえ、あの、なんて言うか……「幼なじみ」ってヤツかな? (笑) |
赤松 | (笑) |
NOIE | あー確かに。 |
Keith | ハハン? |
NOIE | 「幼なじみ」……だなぁ? (笑) |
Keith | 「幼なじみ」ってヤツじゃねーの? |
赤松 | あー、良く言えば「幼なじみ」、悪く言えばくさr…… |
Keith | ゴホンゴホン!! |
赤松 | げふ、げふ。 |
NOIE | まさにそんな感じですねー。 |
赤松 | そういうことですね。もうお互い、そうですね、気心しれたっつーか、わかってる仲…… |
Keith | まー、気心しれたって言うか、お互いこう、寝首をかきあってるというか…… |
NOIE | ……確かになあ。 |
一同 | (笑) |
NOIE | なんか、単純な「幼なじみ」「友だち」「仲間」っていうのとも、なんかちょっと…… |
Keith | ちょっとちげーなー。 |
NOIE | ちょっと違うよね。 |
Keith | だいたい、仲のいい友だちかっていうと、なんかね、全然会わない期間とかもあったりなんかするな。 |
NOIE | ねえ。 |
Keith | かと言って、久しぶりに会ったからと言ってなんか、よそよそしくなることも無いし、みたいな。 |
NOIE | そうね。 |
Keith | 妙な具合のつきあいっちゃーつきあいですねー。 |
赤松 |
ふふふ。 で、鉄鋼団設立当時にもう、Keithさんの名前が既に出始めてるんですけど、 っていうことはその頃はNOIEさんとKeithさんは比較的…… |
Keith | ……あれ、俺参加してたのってさあ、一番最初はなんだっけ? |
NOIE | うーん……多分、旅日記かなんかを連載してた時じゃない? |
Keith | でも旅日記の前もなんか、いたような気がすんだけどな。 |
NOIE | いや、わからない。でも、基本的に「旅日記を書く人」っていう体で参加してたはず。 |
Keith | あー、いやいや違う、あれはね、旅日記を提供するっていうよりも、俺が遺す遺書のつもりでお前に送り続けたっていうのがあるからな。 |
NOIE | あー、そっかあ。 |
Keith | なんかあった時のために、こう、証拠を残しておくか、的な。 |
NOIE | なるほどー。 |
Keith |
別に、エンターテインメントとして、日記を公表していこうっていう、そんな体じゃなかった気がするんだよな。 でも、なんだろうね。なんか…… |
NOIE | でも、鉄鋼団的にはそうでしょ。 |
Keith | そうそうそう、鉄鋼団的にはまあ、そうだよな。そういう参加。 |
NOIE | 一時期日記サイトみたいになってましたもんねえ。 |
赤松 | (笑) うん、あの当時の日記はねえ、やっぱり今でも人気あって、復刻してほしいって声も時々届くって言う…… |
Keith | いやいやいや。 |
NOIE | 赤松さんもその辺りの、読まれてるんですか? |
赤松 | いや、ボク実はサルベージしちゃいましてねえ(笑) |
Keith | やめて下さいやめて下さーい。 |
赤松 | まあ、そこら辺の話は第2部に取っておいてですね。 |
Keith | はい! |
NOIE | (苦笑) |
赤松 |
Keith旅日記、それは鉄鋼団黒歴史の中でも特級の危険物。サルベージした奴は( )ハメになる。 ( )に当てはまる言葉を下から選びましょう。
あ、この註はフィクションですからね。実在の人物とは関係ないので。 |
NOIE | 9. カンボジアで交通事故に巻き込まれ闇医者の応急処置を受けたら半死半生で最高にハイになりサイケ色の空の下バイクで爆走したのち酒場で今日は俺のおごりだヒャッハー。 |
赤松 |
マジでそれっスか!? 死んじゃう! フィクションだけど! いくら第2部とはいえ、こんなヤバい話ができるはずもなく終わったのでした。 |
NOIE | フィクションですよ。無論。 |
赤松 |
まあ、ゲーム作りの方の話を進めていきましょうということで。 鉄鋼団ってそもそも、じゃあ、ゲーム作りのために設立された団体ではなかったような感じ……なんですかね? |
NOIE | そうですね。 |
Keith | 全然そんなことないですね。 |
NOIE |
とりあえず、なんかやろう、的な? ところで。曖昧模糊とした感じの。 あの時代って、とりあえずなんか、ホームページなんかやってみようか的なノリが、結構あって。 |
赤松 | 20世紀末って感じですね。 |
NOIE |
そうですね、ちょうどあの頃、ホームページをみんなやり始めた頃なのかな。一応。 で、最初特に目的もなく、公開もしていなかったので、ほとんど身内に対する生存報告ページみたいな。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | 1ページしかない、トップページしかないみたいな。そんな状態で。 |
Keith | なんかしばらく、いつまで経っても工事中だったよな? |
NOIE | いつまで経っても工事中。そう。一年くらい…… |
赤松 | タイトルがずっとDummy Constructionになってましたよね(笑) |
NOIE | そう(笑) |
赤松 |
実は、鉄鋼団ホームページって未だにDummy Constructionのままなんですよね。 理由とかあるんスか? |
NOIE | 特に意味は無いんですが、改めて見ると初心忘れるべからず、という思いがします。上手く胸を張れずに卑屈になっている感じがイタい、ということを忘れすべからずです。 |
Keith | そう考えると、アレだよなあ、ここでコメントそろそろ巻き込むけど。 |
KAI | うん? |
Keith | KAIが参加してきた時期ってのが、どんなんだったっけかって話なんだよな。 |
KAI | 俺が参加したの…… |
NOIE | は、STARLIKEからだよね。 |
KAI | うん。 |
NOIE | あ、でもKinokoからか。Kinoko3にもゲスト参戦してる…… |
赤松 | Kinoko3にもクレジットされてますよね? |
KAI | そうだったね。 |
Keith | いやいや、ゲスト参戦してるよ。だいたい…… |
赤松 | だいたいそのあたりの時期ですよね。 |
KAI | そうですね。 |
Keith | うーん。なんか、いつの間にか居た、的な。 |
赤松 | (笑) |
KAI | ニュルっとね。 |
NOIE | ニュルっと(笑) |
Keith | 気がついたら居たぜ、っていう。そういうパターンかなあ。 |
KAI | うん。 |
NOIE | ということなんですよ。 |
NOIE |
KAIもっと喋ろうよ!!(笑) せっかくKeithが振ってるのに、切ないわあ……。 |
赤松 |
ボクももっと話を振らなきゃいけませんでしたね。反省点です。 まあKAIさんは、第2部で遺憾なく「HENTAI・ギタリスト」としての本領を発揮したからいいんじゃないかな。アレを第1部でやられては困っちゃったし、ね。 |
NOIE | KAIはHENTAIトークが面白いんだけどなあ。ずるいから楽屋でしかやらないんですよ。 |
赤松 | だから全然、設立当時のメンバーはたしか、NOIEさんともう一方、 |
NOIE | そうですね、五十嵐(ごじゅうあらし)君という方が。 |
Keith | 五十嵐ね。 |
NOIE | 居たんですが。 |
赤松 | 居たんですが、いつの間にか幽霊……になって……(笑) |
NOIE | そうですね(笑) いつの間にか幽霊になっちゃったんで。 |
赤松 | うーん。で、暴君は今だに、まあ名誉暴君として…… |
NOIE | 名誉暴君として君臨し続けているんですけど。 |
Keith・赤松 | (笑) |
NOIE | 暴君はさすがに今日は……(笑) |
赤松 | さあー、どうでしょう。聞いてるかもしれませんし、参戦するかもしれませんよ。 |
NOIE | どうなんだろうなあ……。 |
赤松 | うーん、わかりませんよー。 |
KAI | (笑) |
Keith | 来たらおいしいけどなあ。 |
NOIE | 来たら多分、全員逮捕されちゃいますよ。 |
一同 | (笑) |
赤松 | 暴君は 君臨すれども 統治せず |
NOIE |
暴君さりげに「STARLIKE 皇星編」を頒布したC82に突如現れてびっくりしました。恐いお方です。 |
赤松 |
さてさて。 という感じで、鉄鋼団としては別に特に、ゲームを作るというアレでも無かったんですけれども、NOIEさん的には色々とその前から、なんでしょう、Kinokoの元になった企画っていうので、2つ名前が、ホームページ上でも挙がってたんですが、 |
NOIE | それっていつ……のデータですか? (笑) |
赤松 | すっげえ昔のサルベージしちゃったかもしんない。 |
NOIE | スゴイですね。そういうの残ってたんですね。 |
赤松 | いやあ……Internet Archiveという便利なサイトがございましてねえ(黒笑) |
NOIE | あー、そっかそっかあ。下手なこと書けないな。 |
赤松 | アレは大変ですよ。 |
NOIE | 恐るべし。 |
赤松 | ということで、この2つの企画についてちょっと、どんな企画だったのか、そもそも内容知らないっていう人も多いと思いますので。 |
NOIE | っていうか、こんなのねえ。ほんと、こんなの書くなよって感じなんですけどね(笑) 誰も知らねーよって言う。 |
Keith | いやでも、久々に見たな、コレ。 |
NOIE | えっとですね。このですね…… |
赤松 | 「三島大附属高校スチャラカ演劇同好会」。 |
NOIE | はい! |
KAI | (笑) |
Keith | すげー懐かしい響き。 |
NOIE |
えーとですね、これは、鉄鋼団以前の、前身となった身内のネタサークルみたいなヤツで作った、ボイスドラマ、ラジオドラマみたいな感じですね。 当時結構アニラジとかで流行ってた、寸劇というか、ラジオドラマを真似てやった…… まあなんて言うか、痛い、こう中二的なね(笑) アレですよ。 |
赤松 | (笑) |
Keith | アレ残ってないの? |
NOIE | え、多分残ってるけど、テープだと思う。 |
Keith | そう、カセットなんだよな、アレ全部な。 |
NOIE | うん。アレデジタル化してないはず、さすがに。 |
赤松 | うん? 黒歴史として葬り去られ…… |
NOIE | これねー、ちなみに、曲とか全部アリモノ使ってるから。公開できないな。 |
赤松 | なるほど、そう言うところもありますね。 |
NOIE | さすがにこの頃はね、曲自分で作ったりはしてないので。 |
赤松 | はい、>>8さん残念でしたー!(笑) |
NOIE | すいませーん(笑) |
赤松 | 良かったですねえ(笑) |
Keith | ざんねーん!! |
NOIE | 内容的にも引く……ちょっとこれは厳しいかなあ(笑) 聞くに堪えないなあ。 |
Keith | そうだねえ。スゴかった覚えがある。 |
赤松 | その時が、安岡さんのデビュー作なんですよね。 |
NOIE | そう、安岡巧は実は、名前だけここから持ってきてるんですよね。 |
KAI | ふーん。 |
NOIE | あんまり関係ない、でも実は。 |
赤松 | 実は関係ない? |
Keith | 全然関係ない。 |
NOIE | あんまり……一応キャラクター的に少しはかぶってるのかな? という気がしないでもないですが。 |
赤松 | あまりそう、意識しないで作ったという…… |
NOIE | そうですね。 |
赤松 | あと、田児作はどうだったんですか? |
NOIE | あ、田児作は……田児作は高校には出てこないのかな? あれはオリジナルかな、Kinoko3の。 |
赤松 | あれ? そうだったんですか? |
NOIE | あー……覚えてない(笑) |
赤松 | (笑) |
NOIE | すいません、記憶が曖昧です。 |
Keith | なんか田児作ってキャラ居たような気がするけどなあ。 |
赤松 | あの、演劇部長・田児作っていう…… |
Keith | そうそうそう。 |
NOIE | いや、演劇部長はまた別のキャラなんですよ。 |
Keith | なんだっけな、いやでもなんか、なんか居た覚えがあるよ。 |
NOIE | あ違う違う! 演劇部長は田児作だ! やばい俺……作者なのに(笑) |
赤松 | (笑) |
赤松 | ボクでも知っているということは書いてあるということです。 |
NOIE |
……なんてこったい! ちなみに後日このインビューの音声版を聴いた暴君から「自分の役を忘れるとはどういうことだ」とツッコミが入りました。この時本当に頭から抜け落ちていたんですが、きっと忘れたかったのでしょう……。 |
Keith | しょうがない、すげえ古い話だから。 |
NOIE | そうだ、演劇部長は田児作で、 |
赤松 | 豆司馬が、ちょっと違う…… |
NOIE | 豆司馬はKinokoのキャラクター。 |
赤松 | なんですね。 |
NOIE | そっかそっかあ。 |
Keith | でも、このスチャラカ演劇同好会は別として、もう1個の方は俺、すげえ、今でもイケると思うけどな。 |
赤松 |
はい。時々名前が出てくるこの、「トト」って作品なんですけど。 Kinokoの原案になったって言う…… |
NOIE | これね、そうですね、原案というか、これが途中で打ち切りというか、あの……(笑) |
赤松 | (笑) |
NOIE |
一応連続ものだったんですけど、途中でやめちゃって。 これを一旦終わらせたことによって、その分のネタが全部Kinokoに食われたっていうような。そういう感じですね。 |
赤松 |
トトについては補足編を参照のこと。2000年春~夏公開、全3話。 Internet Archiveでは当時のトップページは残っていたものの、本編自体は残念ながら保存されていなかった。危ない危ない。 |
NOIE | この作品、銃声をmidiの「gunshot」の音色を使って鳴らしたりとか色々無茶をした記憶が。無理が祟って現在のブラウザで開くと化け化けに。 |
赤松 | どういう作品だったんですか? |
NOIE |
これはですね、ブラウザ上で動く、Webノベルっていうエンジンが、JavaScriptかな、のやつが当時あって。それ用に作ったビジュアルノベルですね。 最初に3つだけ選択肢があって、それぞれ全部バッドエンドになるっていう、まあKinoko的な。 |
一同 | (笑) |
Keith | いやでもさ、これ、俺は好きだったけどねトトは。 |
NOIE | あの……ね(笑) なんていうかな。 |
Keith | 面白かったじゃないかよ。 |
NOIE | いやあ……なんだろ、内容的には、「100万回生きたねこ」。あの童話をパロって、100万回……五十何億回だっけ? もう自分でも記憶が曖昧なんだけど。 |
Keith | で、猫じゃないんだよな、転生は。 |
NOIE | 五十なんちゃら回死んだ猫と少女、みたいな感じで。毎回猫と女の子が出てきて、あの、ヒドいやりとりをして、二人とも死ぬっていう、 |
赤松 | 正確には「46億X回死んだ猫と少女」。 |
NOIE | 作者うろ覚えすぎ(笑) |
Keith | 結局な。 |
一同 | (笑) |
NOIE | 結局、二人ともなんか、仲違いして、大変なことになって。あの……ね。 |
Keith | どの選択肢を選んでもバッドエンド行っちゃう。 |
赤松 | 最後は死ぬってところで安定っていう? |
NOIE | ま、死には……死ぬって言うイメージはあまりなかったかな。 |
Keith | 死ぬって言うか、転生ものでループものだから結局ね、ゴールは無かったんだよ。 |
NOIE |
そう、毎回毎回転生してっていう感じで。みたいなね。 くだらない、なんかこう、ショートストーリーを。 |
Keith | まあ、でも、俺は好きだったけどねコイツは。 |
NOIE | うーん、なんかねえ、面倒くさくなっちゃったんだ。 |
一同 | (笑) |
Keith | 身も蓋もねえ!(笑) |
赤松 | っていうことは、あれ? トトはもうWebエンジンでやってたってことは、フリーゲームですよね一応。 |
NOIE |
あ、これフリーゲームですね。あ、そうか。 初のフリーゲームか、じゃあコレ。 |
赤松 |
そうなりますね。 じゃあ、フリーゲームとの出会いって意味で言うと、もうちょっと遡る感じですか? |
NOIE | そうですね、多分、ネット始めた頃にはもう既に、ゲームは触ってたと思いますね。 |
赤松 | ふーん、例えばどんな作品を? |
NOIE |
そう、それがなんか、全然なんか……(笑) 記憶が。 色々やったと思うんですけど、なんか…… |
Keith | フリーゲームねえ。 |
NOIE | なんかある? フリーゲーム。 |
Keith | なんかやってたっけ。割と近年な気がする。 |
NOIE | というか、KAIとかもね、フリーゲームとかって、なんか無いかな。 |
KAI | いやあ……? |
Keith |
要は、始めた頃に触れたフリーゲームでしょ? うーん……ピンと来ねえなあ、お前なんかやってなかったっけ? |
NOIE |
いや、色々やってるハズなんだよ。なんだけど、なんか全然ねえ、掘り起こしてもなかなか出てこなくて。うーん。 でも割と最近は、フリーゲームのレビューサイトとかから、鉄鋼団の方に来てくださるユーザーさんが結構いらっしゃるみたいで。 そういう影響で、フリーゲームの紹介サイトとか覗いたりして、そこで気になった作品をちょっと、触ったりみたいなことはやってますね。 |
Keith | だから、意識してフリーゲームしだしたってのは割と近年ってことだよな。そうなると。 |
NOIE | フリーゲームっていう感じで意識してやってるのは、多分最近かもしれない。下手すると。 |
赤松 | あー、そうなんですね。なるほどねえ。 |
NOIE | 改めて熟考しても出てこないものですねえ。フリーゲーム界隈が盛り上がってきた時季にちょうど居合わせなかった、という感じかもしれません。よく話に上るような有名作品について語れなかったりするのは、ちょっと寂しい気がします。 |
赤松 |
という感じで、話を順調に進めていきまして、Kinoko1ができる前あたりの話から。 Kinoko1っていうのは、さっき言ったとおりトトが、途中でヤんなっちゃって、やめちゃって。 |
鉄鋼団 | (笑) |
NOIE | あー、いやー、なんだったのか、わかんないですけどねえ。 |
赤松 | で、そもそもKinoko1っていうのは、どこから生まれたんですか?(笑) |
NOIE |
そうですね、Kinoko1は、アレは…… 知り合いのですね、同人サークルの方に、冬コミ、とりあえず応募しといてと。 |
赤松 | え?(笑) |
NOIE | あの、枠が欲しいから、と言われて。 |
赤松 | あー、ああ、そういうことだったんですね。 |
NOIE |
そう。それで、じゃあ取っておきますよ、と取ったんですけど、相手が落ちちゃって、自分だけ受かったんですね。 どうしましょうか、何置きましょうか、みたいなこと言って。自分はあんまり、作る気がそんなに無かったんですね。 まあちょっとなんかコソッと、コピー本でも置かせてもらえたらなあ、くらいの気持ちだったんですけど、 そしたら相手が、いや、俺なんも作ってねえわ、今回無理、 |
赤松 | (爆笑) |
NOIE |
みたいなこと言われて、ヒエ~みたいな。 どーしよー! みたいな感じになっちゃいまして。 |
赤松 | えーと、つまり、構想先にありきではなくて、冬コミチケット先にありきだったと。 |
NOIE | 先にありきで(笑) |
鉄鋼団 | (笑) |
赤松 |
当時のサイトだと、唐突に「冬コミ受かってしまいました」と書いてあって、経緯の説明もなく、「本人も応募したのを忘れていた」とか書いてあったんですが、そんな裏事情があったとは…… その後のNOIEさんの人生が著しく狂ってしまったことも含め、怒っていいレベルだと思いますよ。 |
NOIE |
まあ、当時は怒ってたと思いますよ(笑) その怒りのパワーがモチベーションに繋がったのではないでしょうか。コンチクショウ!てな感じで。 |
NOIE |
で、何をやろうかと。 それまでコミケに出たことも無くて。いわゆる売る作品、まあ配布物でも良かったんですけど、作ったことが無くってですねえ。 どうしようかな、と。 |
赤松 |
〆切まであと一ヶ月っていうところですよね。 それから、え、どうしようとか、そういう話?(笑) |
NOIE |
どうしようかなあ、とかって。 下手になんか、生真面目なところがあって、すっぽかさなかったんですよね。 |
赤松 | うーん。 |
NOIE |
しかも、元から作りたいっていう気持ちはあったものですから。 この機になんか、出しちゃおうかっていう。変なエンジンがそこでかかっちゃって。 |
赤松 | (笑) |
NOIE |
それで、まず、漫画を普通に描こうにも、漫画描いたことが無いし、というか、ちゃんと人に見せる用に描いて、体裁整えたようなものって、まったくやったことが無くて。で、これは描けないなと。 で、どうしようか。自分の持てる、今できることで、とりあえず寄せ集めてなんか作れないかな、みたいなことを考えたときに、 ネタ的なバカゲーとかだったらイケるかな、と。 |
赤松 | ああ……。 |
NOIE | それはハッキリ言って、全然計算ミスなんですけどね。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | むしろそっちの方が大変だろと。 |
赤松 | そうですよねえ(笑) みんなエロ本買いに来てるわけですからね。 |
NOIE | そうですねえ(笑) |
Keith | 身も蓋もねえ!(笑) |
NOIE | まあ、エロの方が大変ですけどね。 |
赤松 | うん、まあ確かに。 |
NOIE |
当時絵が全然、ボロボロでしたし。 ただ、それだったらねえ、適当にコピー本でも描いて、普通に配布物として配るとか、そういうのでも別に良かったじゃん、と。 なのになんでお前いきなり、一ヶ月でゲームを作ろうとか考えたんだと。 |
赤松 |
そうですねえ。 ただ、トトだとか作っていたというところで、ノベル作る時の手順だとか、だいたいどうすれば一ヶ月くらいで収まるかな、みたいな計算、 あったんですかね? |
NOIE | あんま無かったですね。 |
赤松 | (笑) |
Keith | アレ、よく間に合ったよなあ。 |
NOIE | よく間に合ったなあ……。 |
Keith | ていうか、前日作業してたよな。 |
NOIE | ああ、あの、明け方までCD焼いてましたね。 |
赤松 | あー……(笑) |
Keith | すげえ大変だった思い出がある。 |
NOIE | うん、徹夜でCDを焼いて、って言うか、日付変わるまでまだデバッグしてたと思う、多分。 |
Keith | (笑) |
赤松 | もう、何もかもが後回し後回し、泥縄状態で進んでいたと。 |
NOIE | 泥縄状態で。 |
赤松 |
だから画像だとかも、あまり時間を掛けずにできる方向っていう感じで、 背景が、そこら辺の近所で撮ってきた写真(笑) |
NOIE | 近所でそう、実写で(笑) インスタントカメラで撮った。 |
赤松 |
聖地巡礼に来る方へのお願いです。 グロ妻荘やカマドウマ花店など、Kinokoシリーズには鉄鋼団とは一切関係のない場所の写真が無許可で多数使用されています。くれぐれも地元の皆さんに迷惑を掛けないよう、写真撮影等も配慮をお願いします。公園で鍋パーティーとか言語道断なので、公園の王様監修の下行ってください。 トホホとかロマーン橋とか、公共のものは撮影OKだと思いますが。 |
NOIE | う~む、Kinokoの頃はほとんど加工がなされていないのでお店の外観とかまんまなんですよね。というか面白いものは一切ございませんよ! |
赤松 | それ、スキャナで読み込んでっていう。 |
NOIE | 当時はそうですね。 |
Keith | そうそう、デジカメっての無かったもんなあ。 |
赤松 | あー、当時はそうでしたね。確かに。 |
NOIE | モノ的にはあったんですけど、高かったですね多分。 |
赤松 | まあ2000年ですからね。まさに世紀末っていう。 |
NOIE | そう、時まさに…… |
一同 | 世紀末。 |
Keith | ここにタフ・ボーイが居たんだよタフ・ボーイが。 |
NOIE | タフと言うかねえ…… |
一同 | (笑) |
NOIE | 何というかねえ。 |
赤松 | ということで、>>5さんさんから、「豆司馬先輩は何故実写なんですか?」っていう質問が来てるんですけど。 |
NOIE | なかなか困る質問ですね。 |
Keith | いやいやいや、今のまさに答えじゃねえかよ。 |
NOIE | ああ、あの……でもこれ別に、今の答えになってないでしょ。 |
赤松 | そうなんですか? |
Keith |
いやいやいや、素材として、あったから使ったっていうのが最初じゃないの? だって、意図的に撮ったわけじゃないだろアレ。まあその後カット、新しく撮ったのはあるけどさ。 |
NOIE | ……あ。そうかも。あ、そうだ。 |
Keith | なあ。一番最初、仲間内で撮ってたヤツが…… |
NOIE |
撮ってたって言うか、その時、インスタントカメラは、素材撮影用に撮ってたんですけど。 それを持ってるときにちょうど、世紀末暴君宅へお邪魔したら、 なぜか、部屋を出て、戻ってきたときにあの格好だったんですよ。 |
赤松 | 馬!?(笑) |
一同 | (笑) |
NOIE |
おお、うえぇ!? と思わずこう、シャッターチャンスみたいな感じで。 そしたらポーズ取ってくれたんで。 |
赤松 | それがそのまま…… |
NOIE | あ、じゃあこれ使おうか、とか。 |
一同 | (笑) |
赤松 | 使われてしまった。 |
NOIE | なんか、悪ふざけで。ま、入れたら面白いかなーみたいなことを思っちゃったんですね、多分(笑) バカだから。 |
赤松 | (笑) そしてますます話は混沌とした方向へ…… |
NOIE | 混沌としちゃったんです。もう…… |
Keith | 恐ろしい。 |
赤松 | スゴいですね、って言うか、完璧にこれ、シナリオ当初の構想に無かったキャラが、飛び入りで入ってきちゃった…… |
NOIE | そうですね、シナリオとか無いですもんね。 |
赤松 |
あ、元から無かった(笑) もう、一ヶ月という限られた時間の中で、何をやっているんだっていう感じなんですけど(笑) |
NOIE | そうですね。 |
赤松 | 別に実写キャラを登場させたかったとか、そういう計算が先にありきではなくて、 |
NOIE | ないですね。 |
赤松 | あの、世紀末暴君という、鉄鋼団にとっての名誉暴君にあたる人がいて、 |
一同 | (笑) |
赤松 | その方の写真をたまたま撮ったら、たまたまゲームに使われちゃった。 |
NOIE | ですねえ。 |
赤松 | ちょっとお、話がここまで進まないと「世紀末暴君」が個人名だってわかんないじゃないですか司会者。 |
NOIE |
あ、私もですね。世紀末暴君って誰だよっていう……。 まあ、鉄鋼団サイト上でも今まで一度も具体的な説明はなされたことが無いんですが。 いわゆる近所の友達です(笑) |
赤松 |
「(笑)」のところですべてを察しましょう。 善良な一市民として、公権力に刃向かうことはできませんよね。一般論として。 |
赤松 | わけがわからないですね、正直ちょっと(笑) |
NOIE |
まあ、誰かが面白がってくれるだろう、というよりは、それを使ったよっていう、本人に対するネタって言うか。楽屋ウケですよね。 その頃は多分、そんな感じに思ってたんじゃないかなあ。 |
赤松 |
そうですね、内輪ネタですね。 あの、うまい棒一箱とかですか。 |
Keith | あー、まあそのへんはまあ、置いといて。 |
赤松 | (苦笑) |
赤松 |
時を遡ること約1時間、コンビニで買い出しをしていたときに話を戻す。 まあ、売っているわけですよアレが。おかし売り場に。 そこにNOIEさんを手招きして、「黒糖味って麩菓子でしょ?」等のネタを振ったところ、NOIEさんは委細承知したという顔で、手元のめんたい味を持ってKeithさんのところへ…… あの一瞬見せた眼光に、ボクは野獣の本性の片鱗を見たね。ひとり南国で、唐突に業務用段ボール箱一杯の駄菓子を押しつけられた者にしかわからない孤独が、「友達っていいものだ」と一瞬でも思ってしまった自分を呪いながら、体調を崩してもなお600本完食に向かって歩み続けた男にしかわからない修羅の世界がある、ということを一瞬にして悟ったわけだ。 それでもKeithさんにうまい棒を差し出すということは、あなた……『覚悟して来てる人』……ですよね。 そういうことです、Keithさん。あれはボクの差し金であって、決してNOIEさんが「割とマジで怒るから絡みづらいんだよなあ(笑)」等とうそぶきながら自発的にやったことではない、そんな事実はない、ということです。 |
NOIE |
Keithバックパッカー時代に、地元友人諸氏から募り滞在先へ支援物資と称して送りつけた弾薬ですね。 さすがにもう時効だろうと思ってたまにうっかりプレゼントすると、ネタとして成立しないリアクションを取られることがあるので、まだ時効じゃないです。 |
赤松 |
そりゃネタであの目つきはできないでしょう…… ちなみにうまい棒は1本平均50kcal程度、600本はゆうに成人男子の10日分以上に相当するカロリー。 一週間で1000本食った勇者の証言によれば、ともかく口内炎がつらいので、小袋を開ける前に殴り、砕いてから食べるべし、とのこと。これは普段でも活用できるテクニックですね。 |
NOIE |
これ多分ね、保険掛けてたんだと思いますよ。 コレ一枚も売れなかったらどうしようとか、 |
Keith | (笑) |
NOIE | まあとりあえず、笑ってくれる人がどこかに一人でもいれば、みたいな、こう、ね。 |
赤松 | なるほど。 |
Keith | だけどアレ、瞬く間に無くなっちゃったよな。 |
NOIE | いや、それはどうなんだろう(笑) |
赤松 |
そこですよね。そこなんですよね。 コミケ出品したときに、50枚持っていったと。 |
Keith | うん。 |
NOIE | いや、30枚…… |
Keith | いやいやいや、30じゃない…… |
赤松 | 50枚ですね。 |
NOIE | 50枚か。 |
Keith | 50だよ50。 |
NOIE | それでなんか、一緒にコミケに行った友人から、お前何考えてんだ、バカじゃねえの、って言われたんですよね。 |
Keith | (笑) |
赤松 | そうですね。普通は初出品で50は売れません。 |
NOIE | うん、そうですよね。 |
赤松 |
初出品だと10枚から30枚の間で売れるか売れないかっていうところで、それもタダで配ってですね。 |
赤松 |
同人王のサンクリ話参照。あるいはインタビューの第2回、LUCKY LUMP PROJECTを参照。 立ち読みができないCD媒体の場合、事前のコネなしでは10部配るのも大変なんです。EXTRAPOWERも、セシールさんの本からのお客さんがなかったら厳しかったと思います。 |
NOIE | 同人王のサンクリ話は「あ~……」ってなりますね。私一人で行ったら確実にタケオさんと同じコースになっていたと思います。 |
赤松 | ところが、コミケにCD50枚っていう、かなり、暴挙というか…… |
NOIE | 暴挙、ですね。 |
赤松 | スゴいことだったんですけれども、 |
Keith | も。 |
赤松 | なんでか売り切ってしまった(笑) |
NOIE | それは、あの…… |
Keith | ほとんど…… |
NOIE | 呼び込みですね。 |
Keith | ねえ。呼び込んで、バラまいて。 |
NOIE | でも一応、アレは100円だったけど、一応無料ではないんだよね。 |
Keith | 売ったね。あの、作業着でヘルメット姿で行ったな、あの時はな。 |
NOIE | いや、……ああそうだ。安全ヘルメットで(笑) |
Keith | 安全ヘルメットかぶってたな。「鉄鋼団でーす」 |
NOIE | プロトタイプ鉄鋼団だ。 |
Keith | そうそうそうそう。 |
赤松 | あー、その頃から、団員服みたいなのは、はしりとしてあった? |
NOIE | なんかもっと、製作所っぽい、普通の。 |
Keith | そうそうそうそう。緑色の…… |
NOIE | あの、東国原知事みたいなね。 |
赤松 | あー、はいはいはい。 |
NOIE | あんな作業服の、安全第一ヘルメットをかぶって。 |
Keith | ほんとね、バリバリガチの作業服とヘルメット姿で、なんか、いきなり始めた。 |
NOIE |
なんか八百屋みたいなね、呼び込みでね。 強引に、あの、無名も無名の、ゼロの状態でね(笑) |
Keith |
うん。いやだけどさ、あれ、出た場所もヒドかったよなあ。山のど真ん中でさあ。 どセンターっつうか、結構人が通る…… |
NOIE | しかも寂れたノベル島だったよね。 |
Keith | そう、ノベル島だったんだけど、こう…… |
NOIE | ものすごい、なんかね、かなりこう、大人しい感じのね、中で。 |
赤松 | そこに突然ヘルメットをかぶった怪しい集団が現れて(笑) |
NOIE | (笑) |
Keith | ぞろぞろってやって来て、「どうも、鉄鋼団でーす」って言って。そんな感じだったもんね。 |
NOIE | ねー。だけど、声枯れてたよ。 |
Keith |
(笑) 軟弱な! あれしきのことで! だいたい午前中で全部無くなったじゃねーか。 |
NOIE | ……あ、そうだっけ。 |
Keith | そうだよ、アレもう10時半とかに無くなってた気がするぞ俺。 |
NOIE | 覚えてねーなー。 |
Keith |
いや違う、10時半言い過ぎだな、11時を回ったところで、これ、午後とかどうするよ? ってことになってたんだよ。 なんもすることがねーつって。 |
NOIE |
あー、そうだっけー。 なんかもう、あん時まっ白で、あんまり覚えて無いなー。 |
一同 | (笑) |
Keith | 朝まで作業してたからな。 |
NOIE | 朝まで作業してたしね。そのせいでテンション上がってたって言うのもあるかもな。 |
Keith | あれちょっとおかしなテンションだった。懐かしい思い出。 |
NOIE |
ねー。そこだけウルサイの。 よく怒られなかったよね。 |
Keith | すげーうるせーってーか、騒がしいっていうかなんか、変だったよな。 |
赤松 |
ここで不思議な話が1つ。 C59に参戦した団員は、NOIEさんと前出の五十嵐さん、あと1名。この中にKeithさんは入っていない。 なぜなら当時Keithさんは大分の親戚の家にいて、酔いつぶされていたから。「懐かしい思い出」もなにも、Keithさんはその場にいなかったのだ。 にもかかわらず、50部売り切った時刻も完璧に覚えていて、これはどういうことか、と。 おそらくはKinoko-2の時の記憶と、五十嵐さんの武勇譚が混ざってるのではないかと思われます。 |
NOIE |
かつての旅日記を確認してみたところ、確かにKeithはこの時旅の途中でした。C59に参戦したのは私と当時団員だった五十嵐君ですね。多分色々記憶が混同しています。 しかもKeithのスーパー売り子伝説は「STARLIKE 皇星編」を頒布したC82でこのインタビュー後の話しなので、ちょっと謎です。 |
赤松 |
Keithさんの売り込みの様子はC82レポートを参照。この声が異常によく通るのです。 さすが伝説の営業マン、コミケ初参戦とはとても思えない堂々たるパフォーマンスでした。 |
赤松 | 今ふり返ってみて、Kinoko1っていうのは、何を得られた場所だって思ってますかね? |
NOIE | うーん、そうですね、とりあえず作ったことっていう(笑) やりきったと言うか、なんだろ。 |
Keith | まあ、でも、制作の第一歩っていうか、作ることの、ねえ。 |
NOIE | そう、とにかく完成させたっていうことが、 |
赤松 | 完成させた、は大きいですよね。 |
NOIE | 大きいです。そこだけですね。 |
Keith | それを得られた場所かな。 |
赤松 | 確かにねえ。完成して、しかも50部売れたわけですからね。 |
NOIE | あ、でもそれは、大きいですねやっぱり。一応あの、無理やりでも売ったっていうね。 |
Keith | (笑) |
NOIE | 売りつけたっていうか。アレですが。 |
赤松 | うーん。 |
赤松 | で、このまま終わっていればですね、ボクが、間違いなくインタビューしたりだとかって言うことは無かったんですよね。 |
NOIE | そうですね(笑) |
赤松 | たった50人しかプレイしない、内輪のバカゲーだけで終わってたはずなんですけど、ねえ。 |
NOIE | はい。 |
赤松 | えーと……Kinoko-2なんですよね。 |
NOIE | 出ちゃいましたねえ。 |
赤松 | そもそもの疑問なんスけど、なんでそんな、かなりヒドい目に遭ったと思うんですけど、Kinoko1の続編作ろうと思っちゃったんですか? |
NOIE | いや、やっぱあの、リベンジですねこれは。 |
赤松 | リベンジ。 |
NOIE |
はい。あのー……Kinoko1を作って、とりあえずやったぞと、やり切った、みたいな感じで思ったんですけども。 冬コミの3日後くらいに、で、どういうゲームだったっけ、みたいなことを(笑) ちょっと振り返ろうかなと。 自分でプレイしたらどうかな、と思ったときに、あ、これ無いわ、みたいな。 |
一同 | (笑) |
赤松 |
初同人本を破いたタケオの気持ちがわからない人は「幸せ」ですよね。 この感覚はあまり味わわない方がいいですから。 |
NOIE | イタタタ……。作品とちゃんと「他人」として向き合えるようになるまでが勝負です。ボロボロの内容でも他人ならば愛おしく思えたりもします。 |
赤松 |
同人王にリンクを張りまくってますが、これにはボクが作者の回し者だからという以上の理由があります。 似てるんですよ、Kinokoシリーズに。 おびただしい数のパロディーで幻惑しつつ至言をたたき込むという戦闘スタイル、作者の実体験を交えた主人公のヘタレっぷり、メチャクチャなくせになぜか実在感のあるヒロイン、そして根本にある社会に対するクソッタレ感の表出等々、共通する部分がとても多い。 Kinokoシリーズが好きで、こんな制作話まで読んでるようなあなたなら、100%の確率で楽しめることうけあいです。「同人王」、読んでいないなら今すぐ読んでくださいね! |
NOIE | 「同人王」は「まんが道・煉獄編」とでもいうべき戦慄の作品なので是非。 |
NOIE |
これはちょっと、バカゲーとは言っても……みたいな。 こう、ちょっと、あまりにもショックを受け。作り直したいと。 |
KAI | (笑) |
NOIE |
もうちょっと頑張れるだろうお前、と。ちょっと、思ってしまって。 それで、じゃあ、どうしようかなと。そこでオリジナルのね、また別のヤツを作れば良かったんですけど(笑) |
赤松 | そうですよねえ。 |
NOIE | なぜか…… |
赤松 | Kinokoにこだわってしまった。 |
NOIE |
そうですねー。 これを、なんか、ガチで超えたいな、みたいな。ことを多分思っちゃったんですよねー。 |
Keith | 同じことをモチーフにしながらな。 |
NOIE |
そうそう。あとは、なんでしょうね、 Kinoko1でやりたかったことが、実はあまり、1の中でできてなかったので。それをやりたい…… |
赤松 | えーっと、やりたいことっていうのは、なんだったんですかね? |
NOIE | ……なんだろ。バトルとかかなあ。 |
赤松 | え?(笑) バトルだったんですか? |
NOIE | バトルかなあ。 |
Keith | あとは、追加要素で言うならば、ミニゲームとかな。 |
NOIE | あー、ミニゲームとか。 |
Keith | ああいう系だとか、何かを選択して進めていくみたいな要素がまるっと抜けてるからね。 |
赤松 | まあ、読むゲーですよね。 |
Keith |
あの当時NOIEが、もうほんと、こっちの耳にタコができるぐらいずーっと言ってたのが、 「これは俺のリベンジなんだ……これは俺のリベンジなんだぁ……」 |
一同 | (笑) |
Keith | みたいなことをずーっと、ノンストップですげえ言ってて…… |
NOIE | 言ってたかなあ。やばいな。ビョーキだな。 |
Keith | そうそうそうそう、もうこの辺からね、あ、コイツ、やべぇなあ……。 |
赤松 | (笑) |
NOIE |
やばいよそれ。それ、ちょっとかなり、「精神的疾患」ってやつじゃないの。 「お前がいま感じている感情は―」的なね。 |
Keith |
(笑) いやホントそうなの。 なんか、会うたんびにさ、なんか、病的にさ、こう、カチカチカチカチ作ってて。 「リベンジ、俺はリベンジをしなければ……」 |
NOIE | それヤバい人だよ。俺だったら友だちやめるな、それ。 |
KAI・ 赤松 | (笑) |
Keith | そうねえ。 |
赤松 | なんでしょうね、キノコにもう取り憑かれてますね、この時点で。 |
KAI | (笑) |
NOIE | その頃から。3からだと思ってたけど、2からだ。あ゛~。 |
Keith |
そうそうそう、あの頃、たまに意味もなくやって来て酒飲んで帰るっていうキャラクターだった俺がさ、 ずっとお前が作業してるの見てたけど、なーんかこう、そんな感じだったよ。 |
NOIE | そんな感じだった? やっばいなあ、気をつけよ。 |
一同 | (爆笑) |
赤松 | 今からどうやって気をつけろと言うんですか。 |
Keith | そうなんだよなあ。 |
NOIE |
ここ、音声版を聴いてリスナーとして笑っちゃったんですが、Keith誇張し過ぎ(笑) なんか乗せられてしまった感がありますが……。実際はそんな酷い状態じゃなかったですよ! |
赤松 | Keithさんがこの当時のNOIEさんをどう見ていたか、これまで聞く機会なんて無かったんじゃないですか? |
NOIE | 詳しく聞いたことは無かったですねえ。もしかしたら当時「うわぁ……」と思いつつ口に出せなかったから、ここで噴き出しちゃったのかなあ(笑) |
赤松 | ということなので、Kinoko-2っつーのはつまり、Kinoko1のリベンジである。 |
NOIE | そうですね。 |
赤松 | 具体的には、どのようにリベンジするのか。 |
NOIE | ……あー、多分、あんまできてないんですけど(笑) |
KAI | (笑) |
NOIE |
えっとですね、まず、絵とかもうちょっと、ちゃんとしたいな、とか。あと音楽もそうですけどねえ。 全体的にクオリティーアップしたKinokoを作りたいなっていうのは多分、あったと思いますね。 ただ、なぜKinokoなのかって言うと、多分そこら辺もね、甘えがあって。 もともとKinoko作る前に、シリアスなストーリーものを作りたかったんですよね。なんですけど、ちゃんとしたストーリーを構築するのが、できなくて。 それで、バカゲーとか、あんまり筋が無くても成立するような感じで、逃げちゃったんですよね。 で、まだちょっとここでも、それにハマってる感じですよね多分。 |
赤松 | うーん。 |
NOIE |
このKinokoの体だったらまだ、俺は作れるぞ、作れるんじゃないか、みたいな。おっかなびっくりな感じですよね多分。 そんな感じで、だから、Kinokoというフォーマットに頼ったんじゃないかなあ、と。振り返ると。 |
赤松 | でもやりたいのはシリアスな方だったんですね。バカって言うよりは。 |
NOIE | そうですね。そこが、Kinoko-2から入ってくる、少しストーリー的な要素が多分そこなんじゃないかな、と。 |
赤松 | なんですね。Kinoko1の頃なんか、ストーリーを考えるっていう余裕も無かった…… |
NOIE | あれはもう、物理的な余裕がまず…… |
一同 | (笑) |
NOIE | 無かったっていうのがありますよね。 |
赤松 | そこで改めて、Kinokoを、ストーリーを作っていくというところで、バトルものになっていくんですよね。 |
NOIE | そうですねえ。なんでバトルにしたんだろうな、でも(笑) |
一同 | (笑) |
Keith | 全否定じゃん、それ(笑) |
NOIE | あー、どうなんだろう。でも多分、やりたかったんだと思う。 |
赤松 |
バトルもの。だからKinoko1とはまた、全然違う作品になりつつあるんですけど、 決定的だったのは多分、姫路佳世だったと思うんですよ。 |
NOIE | あー、出ちゃいましたねえ(笑) |
赤松 |
姫路佳世、うーん。 そもそも、彼女は一体どこから生まれてきたのかって言うところですけど。 |
NOIE |
いやあ……アレは、なんだろうなあ。 自分的にもちょっと(笑) なかなか振り返りづらいというか。 なん……でしょうねえ。何が原型なんだろうアレ。 |
赤松 | うーん。 |
Keith | まあ、俺はだいたい予想は付いてるけどなー。 |
NOIE | え、なになに? |
Keith | え? |
NOIE | むしろ、多分Keithとかの方が客観的に見られると思う。 |
Keith | えーとねえ……これを話し出すとちょっとねえ、みんな、うわーってなるかも知れないけど。 |
NOIE | ホントに? え? |
Keith |
なるんじゃないの。 NOIEがね、昔からよく言ってるのは、こう、自分の中にある、大勢の自分がいっぱい会議をしていると。 |
赤松 | はい。 |
NOIE | はあ。 |
Keith | で、俺がスゴい印象に残ってるのは、その中に性別がね、やっぱりある。 |
赤松 | なるほど。 |
Keith | 男も女もいる。その会議をしているNOIEが、いっぱいいる。 |
NOIE | なに、脳内会議? |
Keith |
脳内会議。 その話をしたときに、女性として、考えたり、発言してくるヤツを、引っ張り出してきたんじゃないのかな、と思うんだよね。 要は、NOIEが持ってる、こう、なんか、スゴいヒネくれた女性像を、自分の中から、いろんなところの情報と自分をこう、混ぜて出てきたキャラクターが、アレなんじゃねえかなと思うんだよな。 |
NOIE | なんですかその中二設定は。 |
KAI・ 赤松 | (爆笑) |
Keith | お前が自分で言ってたんだよ!(笑) |
NOIE | どこのラノベですか。困りますよKeithさん。 |
Keith | いやいやいや、俺はだって、そういう話を昔聞いててさ、おースゲーな複雑だなアイツの頭ん中、ってずっと思ってたからな。 |
赤松 | (爆笑) |
NOIE | 複雑かなあ。 |
Keith | 複雑怪奇だよ。中二病そのものだよ。 |
NOIE | どうかなあ。なんかテンプレみたいっスよ、どっかの。 |
Keith | (笑) |
赤松 | まあ、でも、わからなくはない感じはしますけどねー。 |
赤松 |
この段階では調子よく相槌打ってるボクですけど。 第2部で「100人くらいいて、口々に喧々囂々言い争いながらバババババっと多数決取ってる」と聞かされて、「NOIEさんを理解するなんて、はじめから不可能だったんだ……!!」とガクガクブルブル。 |
NOIE |
ぐぁ~なんか自信無くなってきた!(笑) 本人の記憶は意外と曖昧なものですが、総合するとおそらくKinokoシリーズを作っていた頃の私は 「中二病かつ普通に調子が悪い人」です。 |
赤松 | ただ、そうですね、Kinoko1はもう、ホント野郎しかいなくて。 |
Keith | (笑) |
NOIE | そうですよねえ。 |
赤松 | 出てきたと思ったら、カマドウマの娘でしょう? |
KAI | (笑) |
赤松 | まったく、そういう意味で、女子高生という時点で、なんか、飛躍があるんですよね。 |
Keith | うーん。確かに。確かに。 |
NOIE | 確かになあ。なんだろう、一応売ろうとしてたのかなあ。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | 女の子をキャラにすれば、まだ、もうちょっと…… |
Keith | イケるんじゃないか? |
NOIE | イケるんじゃないか。 |
Keith | そんな下心あったかぁ? |
NOIE | あったのかなあ? |
赤松 | 下心があったとしたらあんなキャラにはしないと思います。 |
鉄鋼団 | (うなずく) |
NOIE | しないですよねえ。 |
Keith | ありゃあ、そういうんじゃねえだろうなぁ。 |
NOIE | なんだろうなあ。あ、でも、アレかなーやっぱり。下心ではないけど、なんか、薄めようと思ったのかなあ。 |
Keith |
あー、濃すぎるから? あ、でもそれは確かに言ってた気がするぞ。 |
NOIE | なんか、あのキャラで男だと、ちょっと……エグすぎるかな、と。 |
Keith | (笑) |
赤松 |
いや、男じゃなくて大正解だったと思うんですけれど、 むしろ薄まると言うより濃くなっちゃったような気が(笑) |
Keith | 確かになあ。 |
NOIE | でも、振り返るの難しいなあ。そこら辺の、当時の感じって全然もう、わからないや。 |
Keith | 振り返るって言うんだったら、リアルタイムでこの辺でKAIが参加してくるんだよ。 |
NOIE | そうだ。 |
KAI | うん? |
Keith | ちょっとずつ連載しながら、それをプレイしてたんだよな、KAIがな。Kinoko-2。 |
KAI | そうだね。うん。 |
Keith | ここでようやくKAI登場。 |
赤松 | なるほど。 |
KAI | そう。でももうちょい後だよ。 |
Keith | もうちょい後? あ、そうだ。ふれあい祭あたりからだっけ。 |
KAI | そうそうそうそうそうそうそうそう。 |
Keith | どんな感情、というかどんな思いをいだいて、こう、姫路佳世というキャラを見てた? |
KAI | いやあ、でも俺、作ってる人の頭オカシいよなあコレ、 |
一同 | (爆笑) |
Keith | それは間違いねえ。 |
NOIE | 君が言うか。 |
Keith | 間違いねえ間違いねえ、コイツはクレイジーだ。 |
KAI | ああ……。 |
赤松 | ……そうなんですよね、ストーリーが進むごとにどんどんヒドくなっていくこの(笑) 姫路佳世のキャラクター。 |
NOIE |
うーん、スゴいですねえ。うーん。 なんか多分、当時毒々しくなってたんでしょうね。きっと。作者が。 |
赤松 | あー。吐かずにはいられなかった毒の吹きだまり、みたいな。 |
NOIE | そうですねぇ。それが全部凝り固まった、みたいな。そういうような感じじゃないスかねえ。 |
赤松 | そもそも、心の毒を武器にして戦うヒロインっていう設定がですねえ。 |
Keith・ KAI | (笑) |
赤松 | なんで、あんなヘタレたノベルだったKinokoから出てきたのかな、って言う。 |
NOIE | そうですねえ。うーん……(笑) |
KAI | (笑) |
赤松 | もう、そこら辺は、当時のNOIEさんを問い正すしかない……(笑) |
NOIE | ですねえ、ちょっとコレねえ、振り返るとなかなか出てこないかなあ。なんとなく…… |
Keith | ああ、スゴい、病的だったから。 |
NOIE | 結構ね、モヤがかかったようにね……セーフティーかかっちゃったかな。 |
赤松 | あー、そこら辺は全部、菌の苗床にされちゃった可能性が……(笑) |
NOIE | なんか多分、思い出しちゃいけないように、ガードがかかってるかも知れない。 |
Keith | あ、俺もう一個思い出したわ。お前が吐いたヤバい台詞。 |
赤松 | え? |
NOIE | なになに? |
Keith | あのー、「俺これを作んないともう先に進めそうにないんだ」みたいな。そんなこと言いながら。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | あのー、「カミーユを倒さないともう進めない男になってしまった」みたいな。ジェリドの台詞みたいな。 |
Keith | (笑) 「カミーユ、お、お前は……俺の……」 |
NOIE | 「俺の……」っつって。それ死んじゃうじゃん。 |
Keith | (笑) でもそんなこと、そんなこと呟いてた気がするぜ。 |
NOIE | あ、そう? |
Keith | ああ。 |
赤松 |
じゃあもう、なんでしょう、次に「制作中、最大の誤算を挙げるとしたら何ですか?」って、台本には書いてあるんですけど。 えーと、むしろ制作がすべて誤算であった。 |
NOIE | そうですね。正しいです! |
Keith | (笑) もともと、作り出したことが既にもう、誤算。続編でやってしまった。 |
NOIE | すべて誤算。 |
赤松 |
うーん……(笑) で、それが、結局1年半かかって。夏コミで。 |
Keith | 長い。 |
NOIE | 長い(笑) |
赤松 |
売るに至ってしまったわけですけど。 これまた、60部即日で捌けて。 |
NOIE | あー、そうですね。 |
赤松 | スゴいですね、ホントに。 |
Keith | 60が捌けるって、え、そんなにスゴいんですかねえ? |
赤松 | かなりスゴいと思いますよ。 |
NOIE | やっぱ、無名だし、オリジナル作品だし、エロ無しだし、みたいなね。 |
Keith | (笑) |
赤松 | しかも委託先で、それだけですよね。 |
NOIE | 委託でしたね、そう言えば。 |
Keith | だってこれ、この時は確か俺日本にいねえしな。 |
NOIE | そっか。あの時一人だったか、売り子は。 |
Keith | 日本には居たかなあ。 |
NOIE | 旅に出てたんじゃないか? |
赤松 |
ああそっか。日本には居たんじゃないですか? ベッドにくくりつけられてたのはその時期じゃないですか? |
Keith | あ゛ー! そっち? あ゛ー!! |
KAI | (笑) |
NOIE | あー、じゃあその話、後の方がいいかな。 |
赤松 | そこはもう、第2部に回しましょう。 |
NOIE | 文字起こしできないヤツじゃないですか、それ。 |
Keith | イタタタタタタ! |
赤松 |
Keithさんの退院はC62の1週間前。当時は笑う度に激痛が走る体で、あとがき時点でも入院後制作された部分は未プレイという状態だった。もちろん灼熱のビッグサイトで売り子などできるはずもない。 委託先の自前の頒布物は午前中で完売、残るKinokoの山。「ここからはKinokoモードで」と言われるまま徹夜明けのNOIEさんは孤軍奮闘、声を枯らして呼び込みを続けた。記憶障害が起こるのも無理からぬことなのである! |
NOIE | ほんと、本人達がうろ覚えで恐縮です……。 |
赤松 |
という感じで、これまた100部作って、売り切った。 そうなんですよね、ここで終わっていればですね、ボクが多分Kinokoをプレイすることは無かったはずなんですよね。 |
NOIE | あ、なるほど。この後ですか。 |
赤松 |
で、そのあと、しばらく経って。 Kinoko3の制作が始まってから、ライト版ということで、音質すごく下げた形で、フリー公開を。 まあ、当時ようやくブロードバンドなんていう言葉が出始めてね。 |
NOIE | あ、はいはい。そうですね。 |
Keith | あー。 |
NOIE |
もともとこれ、CD-DAで、CDから音楽を再生するような方式になってて。 この頃ちょうどMP3化して、それで、単体で動くようにね。 |
赤松 | フリー公開したからと言って、別に特に、そこまで人気が出ると言うわけでも、当時は…… |
NOIE | 当時は、どうだったかなー。多分無いと思いますね。とりあえず置いとこう的なヤツじゃなかったかな。 |
Keith | あんまり反響があった覚えは無いね。 |
NOIE | うん、覚えてない。 |
赤松 |
そうなんですよね。 で、それが、なんでしょう、デジタルリマスター版を出した時に、なんかおかしなことが起こったんですよね。 |
NOIE |
デジタルリマスター? ってあれ? そんなんあったっけか。 ……なんか……あったな(笑) |
赤松 |
そう、2005年末に公開されて、Kinoko3相当のエンジン・音質でKinoko1・2を公開するっていう話だったんですけど。 別に内容が、売っているものと変わりがあった、と言うわけでは特にない…… |
NOIE | ないですよね。 |
Keith | 何かいじった? |
NOIE | ないない。 |
赤松 | そうですよね、Oggにしたくらいですよね。 |
NOIE | そうですね、誤字を取ったぐらいだったかも知れないですけどね。 |
赤松 | なのに、なんでか、ものすっごく注目されてしまって。 |
NOIE | な、なんか注目されましたっけ? |
赤松 |
うん、そうなんですよ。 ここなんですね、ボクが初めてKinokoシリーズ知ったのって。 |
Keith | へえー。 |
NOIE | あれ、どういう感じで言われてました? なんか、それ、記憶にないです。 |
Keith | 注目されてたらしいぞ。 |
NOIE | いや、俺はわからない(笑) |
Keith | (笑) |
赤松 | お客さんもその時期に知ったっていう人が、結構多いんじゃないかなあ。 |
NOIE | あ、そうなんだ。 |
Keith | へえー。 |
NOIE | へえ、なんだろう。ありがとうございます。 |
赤松 | 多分、それ以前の鉄鋼団を知らないっていう方も、うーん、まだメッセージとか来てないですけどね。 |
NOIE | これを聞いてるリスナーさんの方でも、ここで知ったという方がいらしたら、ホントありがとうございます。 |
赤松 |
そうですね本当に。うーん、なんででしょうね。 前からあったゲームなのに、この2006年になってからなんか、大ブレイクしちゃって、Kinoko1・2は。有名になっちゃったっていう。 |
NOIE | うへえー、本人知らないぞ。 |
Keith | 俺も知らんな。 |
NOIE | どのあたりで紹介されたりしました? |
赤松 | きっかけはサニーガールってとこです。 |
赤松 |
サニーガールさんも、ついに鬼籍に入ってしまったようです。合掌。当時の紹介ページです。 これちょっとねえ、シャレじゃなく、日本のフリゲ界にとって大きな損失なんですけど。 |
NOIE | そうですかあ。私も結構読ませて頂いていましたよ。なのに自作を紹介された時のこともうろ覚えとは何事か! |
NOIE |
あー、そっかー! それはなんか、ちょっと覚えてるぞ。 サニーガールさんでたしかに、なんかスゴい人が流れてきたっていうのは、なんとなく、記憶が。そっかー。 |
赤松 | そうですね、そこから、バカゲー大好きの我らが激辛が、目を付けはじめてっていう流れになるので。 |
NOIE | そうですね、ご紹介いただきましたね。 |
赤松 |
いやいや、という感じなんですよね。 だからこの時期、Kinoko1・2を制作してたリアルタイムっていうのは、あんまりリスナーの皆さんご存知無いかもしれないんですよ。 |
NOIE | はー、そっかそっか。 |
Keith | んー、じゃあ赤裸々に暴露してしまったわけだな。あの頃のヤバかったNOIEの…… |
一同 | (笑) |
NOIE | いやいや、お恥ずかしい。 |
Keith | (笑) |
赤松 | そうですね、当時の制作日記とかもあったんですけれど、あんまり、ここまでは詳しくは書いてなかった感じで。 |
NOIE | ああ、多分、当時はあんまりね、多分猫かぶって、制作日記もこう、あんまり出してないと思う。ヤバい話とかっていうのは。 |
Keith | そうねえ。まあハタから見てもスゲえ、ヤバい感じだったからなあ。 |
赤松 |
えと、読み返しましたが、とても猫かぶってる余裕があるように見えませんでした。 「耳をすませば」をうっかり観てしまったり、講義のノートがNスクの制御文字まみれだったり、試験最終日に『のほほん人間革命』読んじゃって論述がぐちゃぐちゃになったり、ファンタシースター4やってたり、「哀と邪気だけが友達」「ここけ?ここがええのんけ?!(ガタンガタン)」などの意味不明な記述が多数。 ほとんどアッチ側に逝ってしまっていて、理解不能だった、が正解。―宇宙と話している気分になった。 |
NOIE | 私も時系列を確認するために当時の雑記を読み返していて気付いたんですが、著者サイドからだとむしろ「猫のかぶり方を間違ってる」ように見えました。修羅場状態の時の記事でも、変に実像をずらして煙に巻こうとしているんですよね。妙な自意識と言いますか、その間違ったコスプレ感がむしろ正体を晒しているようでアレです。これはKinokoの作風ともリンクしますね。 |
Keith | そうそう、あの、もう一個ね、また思い出した。 |
NOIE | はい? |
Keith | あのー、「俺は、俺はKinokoを作るマシーンだ」 |
KAI | (笑) |
Keith | とか、そんなこと言ってたよ。 |
NOIE | それはね、Kinoko3の時の。 |
赤松 | Kinoko3の時の。 |
NOIE | 「Kinoko3制作マッスィーン」になってましたから。確かにもう、そんな感じ。 |
Keith | おーれはー、なーみーだをながさないー、だだっだー的な感じで。 |
NOIE | ブツブツ言ってる感じでしょ、しかもそれを。 |
赤松 | (笑) |
Keith | そうなんだよなあ。 |
NOIE | カタカタカタカタ。 |
Keith | そん時も、そう、3ん時も言ってたんだよ。「これが終わらないと俺は前に進めない」って、これ3の時も言ってたんだよなあ。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | 変わってないね。 |
Keith | うん。 |
赤松 |
そうですね、3のあたりの話はですね、結構、制作後記が、最近になってから掲載されまして。 まあ、ヤバいな、っていうのは(笑) だいたい読んだ皆さんはわかるんじゃないかな、と。 |
NOIE | 改めて書きましたね。 |
赤松 | なんか、うん、そうなんですよね。なんでKinoko-2で止めておかなかったのかっていうのが。 |
一同 | (笑) |
NOIE |
だいぶアレ、赤裸々ですよ(笑) どちらかというと自分向けに書いてるんでアレは。結構赤裸々だと思いますよ。 人に見せる用と言うよりは、どちらかって言うと、なんか、清算したい、みたいな感じで、書いたので。 |
赤松 | あの、懺悔記録みたいな(笑) |
NOIE |
懺悔と言うよりは、なんだろう、振り返って、改めて、どういうことだった、みたいな感じで、落ち着けるために、なんかこう。 書いてみようかな、と。 |
赤松 | ああ……そうまでしないといけない程に、なんていうか、デカかったんスねKinoko3は。 |
NOIE | これはちょっと、また(笑) 1・2とはまたちょっと、意味合いが違いますよね。なんか。 |
赤松 | 制作後記のはじめのところに、いかにNOIEさんが人生を投げ捨てて「Kinokoを作る人」になってしまったのか、 |
Keith・ KAI | (笑) |
赤松 | ということが書いてあるわけですが。 |
NOIE | そうですねえ。ちょっと投げすぎでしょ、アレは。 |
Keith | うん。確かになあ。 |
NOIE | 振り返って、こう、バカだなって。こいつバカだなって。 |
KAI | (笑) |
赤松 | いや、人生そういう時期は、あるとは思うんですが(笑) |
NOIE | 正直、ちょっと遅いですよね。 |
一同 | (笑) |
NOIE | もうちょっとあの頃、大人になっててもいいと思うけどなー。 |
Keith |
でーもねえ、仕事も何もかも投げうってさあ、全部こう、 「Kinoko~! Kinoko~! 俺はKinokoを作らないと、もう前には進めない」…… |
KAI・ 赤松 | (笑) |
NOIE | なんかさあ、ふしぎなキノコのジャンキーみたいな。 |
Keith |
そうそうそうそう。 「これは、これは俺に対する復讐でもあるんだ~」みたいな。「俺は、俺はKinokoを作らねばならないんだ~」 |
赤松 | (笑) |
Keith | ずっとそんな感じだったからなあ。 |
赤松 | もう、なんて言うか、なぜと問うこと自体が野暮に思えてきました。 |
NOIE | そうですねえ、なぜと問うても。 |
赤松 | 返ってくるのは山彦ばかり。 |
一同 | (笑) |
NOIE | そう、ホントに。 |
Keith |
で、作るたんびにこう、「ちょっと、やってみてくれ」っつって。 で、またKAIもね、この3の頃は「これ、ちょっと良かったですよ、NOIEさん」みたいな感じでこう、話を返して。 |
NOIE | この頃…… |
Keith | そうそう、もう、 |
NOIE | プレイしてね。もらってたんだよね、KAIにもね。 |
Keith |
うん、返ってくるっていう。 まあ、あれじゃないかな、プレイしてくれる人間が近くにいたって言うのも、作る原動力にはなってたのかな。 |
NOIE |
あ、あれはやっぱりね、なってた。 やっぱ、プレイしてもらえるとね、悪い点とかが、すごくね、浮き彫りになってくるんで。 |
Keith | そうねえ。まあ、結局残った誤字脱字とかもあるけど、なんだかんだ言って、デバッグにはなってたのかな。 |
NOIE | そう、デバッグにはなってるし。 |
Keith |
うん。 まあでもねえ、あの、ぶっちゃけて言うとホントキモかったよ。 |
一同 | (笑) |
Keith |
「俺は、俺はKinokoを、Kinokoを作るんだ」 仕事を辞めて日がな一日こう、テーブルに向かう、 |
KAI | (爆笑) |
Keith |
お前、たまーに俺が、一ヶ月にいっぺんくらい来て、 でずーっとひたすら飲んで、なんか本とか読んだり、なんか新しい音楽とか聞いて、であの、プレイなんかしてな。 そんで、「じゃ、帰るわ」って言うときも、こう、ずーっとこうカチカチカチカチ……「KinokoKinoko、Kinoko~……」 |
KAI・ 赤松 | (笑) |
NOIE | それはねえ、それは脚色しすぎ! |
Keith | いやいやいや、そんな感じだったよぉ。 |
NOIE | あんたはホントに……あのねえ、尾ひれを付けるねえ本当に。 |
一同 | (笑) |
NOIE | それはやりすぎだ。 |
Keith | でもねでもね、ホントね、あの、「Kinoko作る男」だったよ。怪人・Kinoko作る男だったよ(笑) |
NOIE | (笑) それ多分ねえ、戻って来れないよ、その人は多分。さすがに。 |
Keith | (笑) |
赤松 | ……良かったですね、戻って来れて。 |
一同 | (笑) |
NOIE | 良かったです。 |
Keith | 早く人間になりタ~イ。 |
NOIE | ホントにねえ……ですよ。 |
NOIE | これは実際Keithの作りがかなり入ってますよ!この男、何故か人の勝手な武勇伝とかを創作して言いふらす趣味があるので注意が必要です。そして私もそれに乗るのか否定するのか立場をはっきりしろ!これ、ラジオで困るゲストの典型ですね(笑) |
赤松 |
ここまで読んだ / 聞いたみなさんはわかると思いますが、この時点でこのインタビューは「Keithさん・KAIさん・赤松の3人でNOIEさんをいぢる会」に主旨が変わってます。 Keithさん参戦は当日まで本決まりしなかったので、ボクは前日まで「折角来てもらえるならKeithさん視点で当時のNOIEさんについても語ってもらうかな」くらいの考えでした。Keithさんも当初「NOIE中心だし、適当に引っ込んでるわ」みたいな感じでそこまでノってはいなかったんですが、フタを開けたらこの大惨事。 個性がうまい具合に噛み合ったとも言えますが、それにしてもこの司会者、悪ノリしすぎである。 |
赤松 | そうですね。完璧に、Kinoko-2を壊さなきゃいけないみたいな使命感にまた、駆られてしまって。 |
鉄鋼団 | (笑) |
赤松 | MI☆NA☆GO☆RO☆SHIを始めちゃったわけですけれど。 |
NOIE | ミナゴロシですねー。 |
Keith | まあ多分、そうしないと、終わらせられなかったからじゃないのー? |
赤松 | (笑) |
NOIE | ま、そーだなー。うーん。なんで、そう……ミナゴロシが必要だったか、と。 |
赤松 | うん、ミナゴロシ(笑) |
NOIE |
そうですね(笑) うーん。まあ、やっぱり壊すのには、一人でも生きてると、そこからま、なんか復活しそう…… |
一同 | (笑) |
赤松 | キノコなだけに。 |
NOIE | Kinokoなら、復活しそうかなーみたいなねー。 |
Keith | これは、あの、お前が人間に戻るために必要なプロセスだったんだよな。 |
NOIE | ……あー、やっぱそうなのかなー。 |
Keith | ああ、俺はそっちだと思うな。 |
赤松 | 通過儀礼。 |
Keith | そうそうそう(笑) |
NOIE | あ、でもあれ……あれかな、単純にその頃、あの、Vガン全話観たからかも知んない。 |
Keith | なんでだよ!(笑) |
赤松 | (笑) 結局Vガンだったんスか!?(笑) |
NOIE | あ、なんか、うん…… |
Keith | ああ、Vガンネタ出てくるな、確かにな。 |
NOIE |
富野監督の影響なのかな、これは。 Vガンネタ俺もやりたいな、と思っちゃったんだな。 |
Keith | いくつもの愛が…… |
NOIE | あ、そうか。あれはガンダム壊しだったから、やっぱり、先輩の(笑) あの、先例を見て、 |
Keith | (笑) 先人に、偉大な先人に…… |
NOIE |
偉大な先人のね、やり方を見て。 「ああそうか、こうすればいいんだ、壊すには」みたいに。 |
Keith | 「そうすれば俺は人間に戻れるんだ」…… |
NOIE | 戻れるんだ、みたいな。 |
Keith | 「Kinoko作りマッスィーンから」 |
NOIE | どんな勘違いだよ。 |
一同 | (爆笑) |
NOIE | でも実際のところは、結構後半まで作った時に、「あ、もうミナゴロシしなくていいな」って思ったんですよ。 |
赤松 | あの、第9話あたりの回想で思ってましたね。 |
NOIE | はい。そのあたりで結構、割と毒が、かなりもう、収まってきてた…… |
Keith | いっぱい出してきたからな。毒を。 |
NOIE |
まあ、出してきたからだし、作ってるうちに結構、いろんな方から、感想を頂いたりとか、支持してくれる人が、どんどん出てきて。 あ、なんか、あのー、なんか間違ってたな、と。 |
一同 | (笑) |
NOIE |
っていうか、自分のね、なんかほんと、自己満足ゲーをね、ひたすら作ってるのもいいけど、 こんなことずっとやってちゃダメだな、みたいなね。反省がこの頃もう、生まれてたので。 |
赤松 | なるほど。 |
NOIE |
もう、この上キャラクターミナゴロシとかねえ、やらない方がいいよ、と思ったんですけど、なんか、あのー…… 生真面目、だったのかな。変なところで(笑) |
一同 | (笑) |
NOIE | 意味のないところで、なんか真面目だったのかな。なんか、とりあえず決めたことはやろう、みたいな。 |
Keith | 初志は貫徹する、という。 |
NOIE | 貫徹で。 |
赤松 |
あと、そうですね、体験版、最初の頃は「もう、これで体験版おしまいかな」みたいなことを書いてたのに、 気づいたら全部公開してたっていうのは、どういう心境の変化があったんですか? |
NOIE |
あー、それも多分、その感じに近いのかなー。 変に売るために、とりあえず体験版をやってもらうっていうよりかは、いろんな人に見てもらった方が、いいかな、みたいな。 あと、1話か2話でですね、これ売れねえなっていうのが、あの…… |
一同 | (爆笑) |
NOIE | あ、もう無理だわ、と。 |
Keith | Kinokoでやってる限りは無理だ、と。 |
NOIE |
うーん、あと制作期間がものすごい長くなりそうだな、っていうのがわかったので、 あー、これはもう、どうしようもない、みたいな。感じにはなったと。 |
Keith | まあ、でもあのね、アップロードする度にこう、NOIEの中の、SAN値がどんどんどんどん、こう、戻っていくのを……(笑) |
NOIE | あー、SAN値はね。いやー…… |
Keith | だんだんだんだん…… |
NOIE | 上がったり下がったりだよね。 |
Keith | 上がったり下がったりだけど、こう、アップロードする度に、人間らしさを一個、取り戻してった感じだった、気がするけどな。 |
NOIE | そっかあ。 |
赤松 | Kinoko的に言うと心毒値ですなあ。 |
一同 | (うなずく) |
赤松 | 吐いてく度に…… |
Keith | 新しくこう、出す度にこう、どんどんどんどんこう、人間としての感情を思い出していく…… |
赤松 | だんだんだんだん…… |
NOIE | なるほどねえ。そうだったんだあ。 |
Keith | そうだよ。 |
KAI | (笑) |
Keith | ハタから見るとホントにねえ、ちょっと、ヤバい人だったからねNOIEは。 |
NOIE | なるほどねえ。 |
赤松 | まあ、そういう意味で、なんて言うんでしょう、自己セラピーみたいなところも、側面としてはあった…… |
NOIE | そうですねー。 |
Keith | まあそれは、確かにそのとおりだと思いますよ。 |
赤松 |
そうですね。 台本に、なんでしょう、すごい失礼なこと書いてありますね。「Kinokoって一体、なんだったんでしょうね?」って(笑) |
NOIE | Kinokoは、なんでしょうねえ。 |
Keith | Kinokoは、なんだったんだろうねえ? |
赤松 | 一体なんだったんだろー? |
Keith | なんだ……なんだったんだ…… |
NOIE | やっぱ青春じゃないですか、青春。 |
Keith | いやいやいやいや。 |
赤松 | 青春にしてはちょっと長すぎ…… |
NOIE | (笑) |
Keith | ちょーっと、だってこれ、足かけ何年だよ? 1から。 |
赤松 | えっと、2000年の冬コミから始まって、2007年の夏までかかってますから。 |
KAI | なげ~ぇ!(笑) |
Keith | 7年夏ぅ。 |
NOIE |
いいんだよ、なんでも青春っていうことで片付くんだって。うん。 だってわかんないもん。 |
KAI・ 赤松 | (笑) |
Keith | まあなあ。まあなあ。 |
NOIE | じゃあ、愛で。 |
Keith | あ? |
赤松 | 愛ぃ? |
NOIE | (笑) |
KAI | え? |
Keith | なんだって? |
赤松 | 誰の? |
Keith | 哀しみか? 哀しみか? |
NOIE | あ、哀しみの方の。 |
Keith | 哀? 哀ゆえにか? |
赤松 | あー。哀を背負ったんですね。 |
KAI | (笑) |
NOIE | これはでもまあ、そうですね、真面目に答えると、まあ、通過儀礼ってとこですかねえ。 |
Keith | うん、まあまあ。 |
NOIE | 長い、長い通過儀礼だ(笑) |
Keith | 次へ進むための。低迷したトンネルをずーっとこう、鬱々とこう進んでいたのがその7年間だったってことかなあ。 |
NOIE | いろんなものを、多分ね、制作者としての、甘えとかそういうものを、なんだろう、パージするのに必要…… |
(着信音) | |
KAI | うわぁ! |
Keith | うほぅぁ!! |
赤松 | なんだぁ? |
Keith | なんだオイ。 |
NOIE | あーやべやべ、CENTURY COLORだ。メールです、ごめんなさい。 |
赤松 | いえいえいえいえ。すいませんすいません。 |
NOIE | すごいタイミングで来た。 |
赤松 |
……こんな曲いきなり爆音で鳴らされたら、そりゃうろたえますよ。ボクにはとてもできない。 結局神菜のパンティーの色は何色だったんでしょうねえ。ねえ? |
NOIE | よりにもよってその着メロかよと(笑) |
Keith | あれだよな、あのー、KAIが、 |
KAI | うん。 |
Keith | 楽曲を提供したのって、これが一番最初…… |
赤松 | ですよね。 |
KAI | Kinoko3の……アトミック・ボーン? |
Keith | アトミック・ボーン。 |
KAI | あれもまた、中途半端に投げっぱなしだったね(笑) |
Keith | あれ、あれまた、あのー、どっかで焼き直し……はしたいなー。 |
KAI | 作りましょうかね。 |
NOIE | でも、あれ好きって言う人結構多い…… |
Keith | 俺も大好きだよあれ。かっこいいじゃん。 |
NOIE | 感想をいただいて。 |
赤松 | ですよね。 |
赤松 |
ここはもったいなかったな、とインタビュワーとして反省してるところですねー。 SSMGの曲、シナリオ的には「DESTRUCTION R.D.」のつもりで書いてるのが明らかなんですよ。それが公開一週間前になって急遽「アトミック・ボーン」の作曲・収録に至った経緯やエピソードを、KAIさんの口から聞きたかったですね、今思うと。せっかくの機会だったのに。 KAIさんへの質問、正直まったく用意してなかったんですよ……。 「アトミック・ボーン」も実は歌詞付きとのことなので、鉄鋼団ソング・コンピレーションに期待してます。 |
NOIE |
確かに当初の予定では、SSMGのライブシーンの曲は「DESTRUCTION R.D.」を使う予定でした。「アトミック・ボーン」は、その時バンドをやっていたKAI・Keithとコラボしようという話になり、それで急遽という感じだったと思います。Kinoko3ではこの一曲のみでしたが、そこからSTARLIKEに繋がったのが大きいですね。 コンピレーションはものぐさバンドメンKAIのやる気次第ですかねえ(笑) |
赤松 |
ボツになった「DESTRUCTION R.D.」は極妻科に流用されたのですが、ボクはあの曲も好きですよ。 お祭り感というか、ヤケッパチ感が、いい具合に極妻科にもマッチしていて。「お祭りというかヤケッパチ」というのは、Kinoko3全体を表す感覚かもしれません。 |
Keith | KAIにとって、Kinoko3はなんだったの? |
KAI | Kinoko3? |
NOIE | (笑) |
Keith | なんだったのか。 |
KAI | なんだって言われると、難しいよねアレね。 |
Keith | たはむれに問う。 |
KAI |
え゛~? Kino…… うーん、なんだろう、負の…… |
一同 | (爆笑) |
Keith | なんでこう、なんかプラスの意見は出てこないの、プラスの意見は? |
KAI | アレやってプラスだと思う人って、あんまりいないんじゃないの? |
Keith | あー、うん、ま、俺もそう思うわ。 |
赤松 | いやあ、でも、やってて気持ちいいのは確かですよね、なんか。なんとなく気持ちいい。 |
NOIE | なんだ、なんだろう。退廃的な気持ち良さ、かな(笑) どっちかって言うと。 |
Keith | そうねえ。なんか、最後、滅びに向かって一直線に進んでいく感じが……ま、確かに。 |
KAI | なんかさ、負の部分でさ、自分とリンクする部分が出てきたときにさ、死にたくなるんだよね、すごくね。 |
赤松 | あー。 |
NOIE | 確かに、イヤかも。 |
Keith | 凹むわ、確かに凹むわ。 |
KAI | でも、そういうのも面白かったけどね。 |
NOIE | なるほどお。 |
Keith | まあまあ、負のオーラのかたまりであったと。まさに我々の心毒値であったと。アレは。 |
NOIE | そうですねえ(笑) |
赤松 | あの黒き太陽であったと。 |
NOIE | かも。 |
Keith | そうそう、主にNOIEの。 |
赤松 | そうですね、でしばらくこれ、Kinokoを作ったあと、もう何もやる気が起きない状態に(笑) |
NOIE | あー、抜け殻状態ですよね。 |
Keith | ま、その、制作をするっていう状況からは抜けたんですけど、なんかいわゆる、社会には戻ってきたんだよな。 |
NOIE | 戻ってきましたね。ようやく社会復帰状態に。 |
Keith | ここで人間になったんだよな、一度な。 |
NOIE | ようやく社会復帰した。 |
赤松 | えーと、そうですね、ちょっと、放送始めてから1時間ちょっと経ったような感じ…… |
NOIE | もう1時間経ってるし(笑) |
Keith | 早えな。 |
赤松 |
早いっスね。あっという間っスね。 じゃあちょっと、キリがいいんで、人気投票の結果発表、みなさんお待ちかねなんで、やってしまいましょうか。 |
鉄鋼団 | はーー。 |
赤松 | いやあ…… |
Keith | スゲえや。 |
赤松 | スゴイっすねー。 |
NOIE | ビックリ。 |
赤松 | と、いう感じで、まあちょっと、折り返し点っていう感じなんですけど。ま、ボチボチ飲み物でも飲みながら、ゆっくりと。 |
NOIE | そうですね。 |
Keith | (笑) |
赤松 |
このあたりで開始から約1時間半が経ち、メンバーもだんだんと笑い疲れてきてました。 以降はそんな、頭のネジのゆるんだ人たちの会話であることを念頭に置いてください。 せっかく飲み物を買ってきたのはいいものの、口にする余裕が無いというか、飲んだ瞬間に鼻から吹き出す危険性が高かったので、この時点までまったく手つかずだったんですよね。 |
NOIE |
なんかみんな若干やり切った感を出してますよ! がんばれ!(笑) |
赤松 |
じゃあ、STARLIKEのお話に、そろそろ入っていこうと思います。 Kinoko3を完成させた後、もうイヤだ、Kinokoなんか作りたくない状態になったNOIEさんですけれども(笑) |
NOIE | (笑) |
赤松 | ぶっちゃけ、その後、創作やめるだとかっていうことは考えてなかった? |
NOIE |
いやあ……考えてはいなかったですね、多分。ただ、なんかもう、その時は、何ももう、出てこないっていう状態になって。 なんだろう、そのうちまあ、作ることもあるかな、くらいには思ってたんですけど。でもなんか、基本的には、やめる宣言とかそういう感じではなかったんですけど。何もない状態になってましたね。ホントに。 だから、もう二度と、そういうモチベーションが出てこないんだったら、それはそれでもう、しょうがないかな、とは思ってましたね。 |
赤松 | でも、また、何というか、作り始めたんですけど。 |
NOIE | そうですね。 |
Keith | 正直ねえ、こん時にまた、スゴいね、印象に残るねえ、言葉をお前、残してるんだよ。 |
NOIE | は!? は!? |
赤松 | 残ってますか? あるんですか? |
NOIE | 何!? |
Keith | あのねえ、この頃、制作をやめて社会に復帰してきたお前は、正直気持ち悪かったんだけど、 |
赤松 | (爆笑) |
NOIE | は、どういうことどういうこと? どういうふうに気持ち悪かったの!? |
Keith | あのねえ、あの、「こうやって、そういう気持ちが湧いてこないまま、このまま社会に戻れるんだったら……」 |
NOIE | 社会に戻るって、一応ちょっと……(笑) |
NOIE | 本編中でスルーされたから、改めて抗議しておきますが「社会に戻る」って、じゃあそれまでは一体どこに居たんだよっ!(笑) Keithは実際スゴイシツレイ! |
赤松 | この時点でツッコミどころだらけですが、さらに問題は深刻化。 |
Keith | 「俺はそれでいいと思ってるんだ」って。 |
NOIE | はあ。 |
Keith | なんかあの、もう全部やり尽くしたと。で、なんて言うか、「このまま働いて、それで生きていけるなら、それはそれで、アリかなあ」っていうことをね、なんか、毒の抜けた目で見ててねぇ、 |
NOIE | (笑) |
Keith | キモっ! ていう(笑) |
NOIE | ああ、なんかあの、目がね、ホワワワワ~ン、キラッ☆みたいな感じだよね。 |
Keith |
そう、ホワワワワ~ン。うん。 まあでも俺は、「いや、でもお前戻ってくるでしょ」って言ってたけどね。 |
NOIE | ああー。 |
Keith | で、それに対してお前がね、一回反論したんだよ。「いや、やってみなきゃわかんねえだろ、お前と一緒にするなよ」と。いうことを…… |
赤松 | (爆笑) |
NOIE | お前みたいなダメ人間と一緒にするなよと(笑) |
KAI | (笑) |
Keith | そう、そうそう(笑) ま、俺は絶対戻ってくるだろうなとは確信してたんだけどな。 |
赤松 | で、結局こっち側に戻ってきちゃった。 |
Keith | こっち側にな。 |
NOIE | 戻ってきちゃいましたねえ。 |
赤松 |
賢明な読者の皆さんはお気づきでしょう。 「社会に復帰」したNOIEさんが「戻ってきた」「こっち側」ってどこだよッ! 3人とも今どこに居るんだよッ!!(笑) |
NOIE | 謎な「側」に人を勝手に引きずり込まないで頂きたい(笑) |
赤松 | ミンナもオイデオイデー。タノシいヨー。 |
赤松 | で、STARLIKE。着想を得たのっていうのは、じゃあ、どういう感じなんですか? |
NOIE | 着想っていうか、これ、悪ふざけから多分始まってると(笑) しか言いようがない。 |
Keith | そうだねえ。第壱話が、もともとリハビリのつもりで始めたんだもんな、これな。 |
赤松 | 短編のつもりだったんですよね。 |
Keith | 超短編もド短編…… |
NOIE |
あ、着想思い出した! 着想思い出した。 元ネタは、なんかあの、「ファインディング・ニモ」っていう…… |
赤松 | あー、ありましたね一時期。 |
NOIE | あの、ディズニーじゃない、ピクサー…… |
赤松 | ピクサーですね。 |
Keith | ピクサーだね。 |
NOIE | あのー、CGアニメの。 |
Keith | あー、わかった! 思い出したぞぉ! |
NOIE | それを空目で、「ファイティング・ニモ」だと思ってて。 |
赤松 | なるほど。 |
NOIE | ファイティング・ニモってこんな話、って勝手な妄想劇を、作って。あれ、多分、「これが俺のファイティング・ニモ」だと(笑) |
Keith | (笑) |
NOIE | いうのが、魚同士の闘いっていうね。闘犬ならぬ闘魚みたいな、話だったと。 |
Keith | もう、ここまで話を聞いてればわかると思うんですけど、NOIEはですねー、頭も悪けりゃ目も悪くてですね、 |
NOIE | (爆笑) |
Keith |
パッと見たものをですね、スゴい、妄想世界の中に引きずり込むんですよ。 例えば、ノンストップバスとか、 |
KAI | (笑) |
Keith | パッと見た瞬間に、すごい、どんだけ走るんだろうみたいな…… |
NOIE | それ普通じゃん。 |
Keith |
いえいえ、それはお前(笑) 思わねえよ普通は! で、ファイティング・ニモでしょ? そしたらもう、ストーリーがブワァーっと出てきて…… |
NOIE | ファイティング・ニモ、割とみんな空目してたよアレ。 |
Keith | あー、そうかぁ? |
赤松 | あー、結構ありますね。字体が読みにくかった、アレは。 |
Keith | んぁー、ま、確かにね。それはあるかも知れないけど。 |
NOIE | で、ファイティング・ニモが、もうほとんどあのままですね。あれをハムスタアに置き換えただけですね。 |
Keith | (笑) お前の頭ん中のファイティング・ニモを、ちょっと…… |
NOIE | そうそう。ただ、魚はちょっと、さすがにアレだなあ、と。 |
赤松 | 絵的にしまらない感じですかねえ? |
NOIE | そうですねえ、いや、作りづらかったので。 |
赤松 | 確かに。 |
NOIE |
ファイティング・ニモで、普通に二次創作的なヤツでも良かったんですけどねえ。 で、なんでハムスタアにしたんだろうなあ。 |
赤松 | ハムスタア、えっと、齧歯類の動物とはちょっと関係のない…… |
Keith | ああ、違う違う違う違う。 |
NOIE | ハムスタ「ア」。 |
赤松 | ハムスタ「ア」、です。 |
Keith | ハムスターじゃないですよ、ハムスタ「ア」です。 |
赤松 | 「ア」ですからね。うん……あれは、うん(笑) |
NOIE | あれなんで…… |
Keith | なんでだ? |
赤松 | 最初から某アニメにケンカを売るつもりではなかった? |
NOIE | ……ですねえ。あ、でも最初の段階で…… |
Keith | いや、一番最初の案は、確かにコレは、すごい短編集で、長い続き物になる予定じゃ全然無くて。っていうプロットだったよな? |
NOIE | そうそう。なんか単発の、ホントに、一発ネタみたいな感じで。 |
Keith | なんか、すっげえ可愛らしい絵を描いてみよー、とか言って。で、それで寄ってきた人間を……ウワーー!! って脅かしたい、みたいなのは若干あったんじゃないの? |
NOIE | 多分最初、そんなぐらいの話だったと思います。 |
Keith | なんか、すっげえライトに考えてたはずですよ。 |
赤松 | 第壱話はねえ、なんて言うか、昭和ロマーンって感じで、ホワホワ~とした空気で始まってからいきなりザシュッ!! |
一同 | (笑) |
赤松 | 首が飛びます! |
Keith | なんかあの、あのグシャグシャァって血が出てくる、あの演出さあ、驚く。驚く……慄く。 |
NOIE | あとはあれ、なんかねえ、その頃またちょっと、毒が溜まってたんだと思う。なんだかんだで。 |
Keith | んー、まあな。だんだんな。 |
NOIE |
結局そこなのかよと(笑) 当時の仕事と、他所でこっそりやってた創作プロジェクトが上手く行かず、その時はだいぶ毒々モンスターになってましたね。今思えばどちらも自業自得だったんですが、まあ、それが幸いというか災いし、新たな死闘の始まりと相成りました……。 |
赤松 |
心毒値はゲームをクリアするのに必要な要素なのでせいぜい貯めこんでおくことをお勧めします。>>皆さん |
NOIE | でも溜め過ぎると自爆するのでご注意をば。 |
NOIE | あと、動物がすごい、好きなんですけど。私は。 |
赤松 | はい。 |
Keith・ KAI | (笑) |
NOIE |
これホントですよ! ホントですよ! 動物好きなんですよ。 ただ、あのなんか、こうちょっと、カワイイカワイイ~みたいな、ああいうのがちょっと、ダメな人で。 |
KAI | (笑) |
Keith | それはわかる。俺もそうだ。 |
NOIE | なんかそういう系のヤツ、揶揄したかったのかな。 |
Keith | 俺もその辺はわかるもん。カワイイカワイイーとか、あの動物は賢いから獲っちゃダメーとか、お前食われてしまえと思うよね。 |
NOIE | なんかねえ、止せばいいのになんか、そういうのにケチを付けたかったのかな、当時。 |
Keith |
なるほどね。 でもさあ、心の痛むさあ、メールをお前、一通もらったじゃん。 |
NOIE |
あ、もらったな。あれに関してはちょっと……スミマセンとしか。 いや、なんかあのー、ちょっと、割とガチな、クレームではないんですけど、「ちょっと、あまりにも可哀想なので……」(笑) |
赤松 | なるほど。 |
NOIE | あの、こう、ね。殴り合いの描写とかを薄めたモードとか、そういうのを付けて下さい、みたいなね。あのー……(笑) |
Keith | 「絵柄がカワイイのでプレイしてみました」みたいなメールが来たんですよ。 |
赤松 | 残念ですねえ。 |
NOIE | いや、一応当初は、そこらへんも巻き込む予定で作ってたような気はするけど、でも、あの…… |
赤松 | 付いてきたのは結局……(笑) |
Keith | そうなんだよなー。 |
NOIE | でも途中からは、言うても、そんな人はこのサイトには来ないだろと。それは大丈夫だよ、みたいな話でね。 |
Keith | ああ、まあね。思ってたら、ホントにね。 |
NOIE | 中にはいるんだと。ヤバい。 |
Keith | いやあ、来ちゃったのかこういう人……と思って。 |
NOIE | ちょっとね、そこは反省だな。 |
Keith | そうねえ、ちょっとばかし…… |
NOIE | あれは本当にスイマセン。 |
Keith | あれはガチだったなあ。 |
赤松 | そうですよね。前からなんか、「絵はカワイイのにね」みたいなことを…… |
NOIE | そうそう(笑) |
一同 | (笑) |
赤松 | 言われることが多いんですよね。 |
NOIE | 当初はねえ、それが狙いではあったんだけど、 |
Keith | そうそうそうそう。 |
NOIE | ちょっと最近、別にそこまでね、そこにこだわってるわけではないんで。 |
Keith | だってさあ、あれ元々さあ、童話を目指そうぜって。言ってたよな。 |
NOIE | そうそうそうそう。童話を書きたい、みたいなね。 |
Keith | 童話童話したいっていう。 |
赤松 | 童話といえばやっぱり残酷描写ですからねえ。 |
鉄鋼団 | (笑) |
NOIE | まあ、古くは(笑) |
Keith | ガチな方で。まあ、確かになあ。 |
赤松 | 制作時、モチーフから外れるとか、そういう感じで、気をつけてるようなところって、何かあるんですかね? |
NOIE |
気をつけてるところ。今回に関してですか? えーとなんだろ、今回システム面ですかねー、どっちかというと。なるべく、ストレスの無いようにゲームプレイできるようにしたいかなあ、と、いう感じで。 なんかKinokoの時は、割となんか、システム周りが結構いいかげんで、もうちょっとこう、プレイしやすいように、できればなあ、とか。 あとは、割とそうですね、人から指摘されて、耳が痛かったときは、改善しちゃおうみたいな。いう方針でやってますね。 人にこう、一番弱点を指摘されると、痛いじゃないですか。でもやっぱ、そういう時こそ変えるべきだな、みたいなところはあって。なるべくそこは、修正できるようにしてますね。 |
赤松 |
なるほど。 で、そうですね、STARLIKEになって、多分Kinokoから一番変わったところっていうのは、制作環境のところでもあったと思うんですよ。 |
NOIE | あ、そうですね。 |
赤松 | NOIEさん、今まで、なんていうか、手を振り払って(笑) 一人サークルで突っ走るっていう、そういうところでKinokoって作ってたような。 |
NOIE | ま、そうですねえ。なんか、意固地になってた感じですよねアレは(笑) 完全に。 |
Keith | (笑) まあまあ、マッスィーンだったからな。 |
NOIE | マッスィーンだったからね。 |
赤松 | (笑) それが今回は、KeithさんKAIさんをはじめ、いろんな方のサポートを受けながら。 |
NOIE | そうですね、今回ほんとに、いろんな方に助けられて。 |
赤松 | どうですかね、なんか、今までと違った感覚っていうの、ありますか? |
NOIE | やっぱ、ありますねえ。それ全然違いますよ。 |
Keith |
面白いのは、お互いが影響しあってるんですよ。Keithはどちらかというと傍観者なんですけど。 NOIEが絵を起こして、KAIの音が変わったり。先にKAIが音を持ってきて、文章中のシナリオとか、絵とか、そういうのが全部、全然書き直したものがNOIEから出てくるとかっていうのは、あったりしますね。 |
赤松 | ほぉー。 |
Keith | それが傍から見てて、ああ、これはいいことなんだろうなー、と、思いますけどねえ。 |
NOIE | うんうんうんうん。 |
赤松 | お互いに影響しあって、シナジーというか。 |
NOIE | まあ、それって普通の制作環境だと普通なのかもしれない…… |
鉄鋼団 | (笑) |
KAI | まあね。 |
NOIE | 普通のことなのかもしれないねー。 |
Keith |
えー、だけどね、俺に言わせりゃあね、ちょっと、お前らスゲェもったいねえよっていうのは、 そうやって影響を与えた結果、「うわっコレやめよ」っていったの全部捨てるなよ、って話だよな。 |
NOIE・ KAI | (笑) |
赤松 | 捨てちゃうんですか? |
Keith |
KAIも、作った曲をね、「これ合わねえな」つったら、片っ端から捨ててくし。 NOIEにしてもね、持ってたアイディアとかで、「あれ、この間こんな話してなかったっけ?」みたいな感じで全然違う展開になってたりするんですよ。「いやあ、今度の音楽聞いて、こうした」つって。 どっかでサルベージ出来ればいいですけど、かなりね、お蔵入りになったものとかって、結構いっぱいありますよ。 |
赤松 | はー、そうなんスか。すごい贅沢なんですねえ。 |
NOIE | あの、もう、失敗したシャリは全部川に捨てなきゃいけないから。 |
Keith・ KAI | (笑) |
赤松 | うわー、キビシーイ! |
Keith | すげえもったいない感じがするよね。こんなもんシャリじゃねえ! っつって(笑) |
NOIE | そうそうそうそう。 |
赤松 | という感じで、そうですね、だいたい1時間半……もう過ぎてるよ! すげえ! |
鉄鋼団 | (笑) |
NOIE | ヤバーい。どうしよう。 |
赤松 | 速い! 時間経つの速い! |
Keith | 長い長い。 |
NOIE | ぶっちゃけ聞いてる人いるのかなあ(笑) |
赤松 | いや、今でもね、リスナー数20人いますからねえ。 |
Keith・ KAI | ほー。 |
NOIE | スゴいなあ(笑) |
赤松 | スゴいっスよ、スゴいっスよ。 |
NOIE | お付き合いいただきありがとうございます。 |
Keith・ KAI | あざーす。 |
赤松 | ありがとうございます、本当にありがとうございます。 |
赤松 |
で皆さん、たいっへんお待たせして申し訳なかったです。質問に順次答えていきたいと思います。 と言っても、そうですね、第2部もあるからー、ゲーム制作に関わるところに、限定したところでちょっと、読んでいきましょうか。 ふんふん。そうですね、>>3さんからかな。 「今まで作った中で一番気に入っているキャラは誰ですか?」 |
NOIE | 気に入ってるキャラか……(笑) |
Keith | キタコレ。 |
NOIE | これ難しいなー……そうだなー、なんだろう。 |
Keith | NOIE的に。 |
NOIE | NOIE的に? |
Keith | ノイエテキニ。ホイ、ホイ、ホイホイホイホイ |
赤松 |
きーすは ふしぎなおどりを おどった。 しかし のいえは へいきだった! あかまつの MPは すでに マイナスだ! あかまつは ますます さくらんした! |
NOIE |
奴の変顔と変踊りは微笑ましくないところがポイントです。かなりイラッとします。 映像で見て頂きたいところです。 |
NOIE | ラジオ的に伝わらない動作をするのを…… |
赤松 | あのー、ラジオで伝わんないですからソレ。 |
Keith・ KAI | (笑) |
NOIE |
なんて言えばいいんだろうなーコレは。 ……あ、なんだろーなー。ヤバい、考えてなかった。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | スミマセン。 |
Keith | じゃじゃじゃ、KAIから行こうぜKAI。 |
NOIE | あそうだ、KAIから行こう。 |
KAI | 俺カラクリ大好きだよ。 |
NOIE | カラクリか(笑) |
Keith | おー! あれ、気持ち悪いヤツな。 |
KAI | キモチワルいじゃん、あれ。 |
NOIE・ 赤松 | (笑) |
Keith | うーん、確かにキモいなあ。 |
KAI | 壊れる時いいんだよね。 |
Keith | あー、バラバラになるのがね。 |
赤松 | バーンって感じで。 |
Keith | スドーン! ってね。 |
赤松 | 歌もねえ、あの歌詞が実におどろおどろしくて。 |
Keith |
あー、アレはあのー、なんて言うか。念仏。念仏です。念仏ラップというか。 ちょっと話ずれるんですけど、歌詞をですね、俺、録った後って回収しないで残してあるんですけど、ふと気がついたらね、スゴいブースの中が気持ち悪いことになってて。 |
赤松 | え? |
Keith | あの、ブースの裏にですね、今まで歌った歌詞とか結構貼り付けてあるんですよ。 |
赤松 | あ、そうなんですね。 |
Keith | だから、だんだんだんだんお札みたいになってって……(笑) |
KAI | (笑) |
NOIE | あのね、念仏みたいな歌詞のヤツがあってね(笑) |
KAI | 何を封じようとしてるんだ(笑) |
Keith | そうそう(笑) あのねー、またあの歌詞がねー、漢字を使ってるからいい感じにキモくてなあ。 |
赤松 | 鉄鋼団名物・説教部屋のことなんですけどね、このブースって言うのが。 |
KAI | (笑) |
赤松 | どんどん説教部屋に近くなっている感じで(笑) |
NOIE | 部屋の1/4を占めてますからね。この狭い部屋の。 |
赤松 | 圧巻っスよ、これは。 |
赤松 |
説教部屋の威容についてはこの記事が一番わかりやすいかな。部屋の中に車椅子用電話ボックスが置いてあるようなもの、と言って通じるでしょうか。 なおイベントレポ冒頭、Keithさんが今まさに説教部屋から出てきたようなカットがありますが、これはフィクションであり、今回の収録では説教部屋は一切使用していません。さすがに狭すぎます。 この薄暗く、内部に呪文が張りめぐらされたお手製アイアンメイデンに女性を監禁、発声の手ほどきを加えた実績を持つ鉄鋼団はまごう事なきKENZENサークルです。 「星即是贄、贄即是星」などの呪詛に充ち満ちた「Imitation」の歌詞は、皇星編で他の歌詞と一緒に収録されました。興味のある方はチェック。 |
NOIE | しかしボーカル曰く、不思議と居心地が良いそうですよ。胎内回帰的なやつですかね? |
Keith | そうなると、まあ、一番気に入ってるキャラは誰ですかっていうのは…… |
NOIE | Keithさん。 |
Keith |
うーんとねえ、Kaith的にはねえ…… まあ、オナゴ的に言うならばね、さっきも言ったんだけど、ヒロイン的にはまあ、清菊だったら、ま、酒飲み友だちにはなれるかなって。深い仲になると喰われるから、ちっとカンベンだけどな。 |
赤松 | (笑) |
Keith | で、男キャラ的にね、あのー……ちょっとコイツ面白かったなって思ってるのが、 |
NOIE | ほう。 |
Keith | 安藤竜なんですよね。 |
NOIE・ KAI | (笑) |
赤松 | アンドリュー! |
NOIE | 安藤竜かあ。 |
Keith | アイツ、絶対どっかに入ってると思ったんだけど全然入ってねえなー、と思って。 |
NOIE | 安藤竜か(笑) |
赤松 | アンドリューねえ…… |
Keith | ヤツは結構ねえ、3の中ではかなりのキーマンだったハズなんだけど、 |
NOIE | ホントはね。 |
Keith | ホントはね(笑) |
赤松 | 初期プロットでは重要だったんだけど、 |
Keith | そうそうそう(笑) |
NOIE | あんまり重要じゃなくなっちゃったから(笑) |
Keith | 進むにつれてドンドンどんどんどうでもいいキャラになってしまって、最後はあんな風に終わってしまった…… |
NOIE | Vガンネタの消化キャラみたいに。 |
Keith |
そうそうそうそう(笑) すげえ不遇だなあと、裏を知ってる側としては、すげぇコイツ不遇だなあと、思ったりしますけどね。 |
赤松 |
なるほどねえ。 ということで、そろそろNOIEさぁん。 |
Keith | そうそう、そろそろNOIE的に一番コイツはキテるぜっていう…… |
NOIE | やっぱ豆司馬かなあ。 |
赤松 | あー。 |
Keith | まあまあ、まあね。強烈だしなあ。 |
NOIE | 豆司馬はやっぱり思い出深い(笑) かなあ、アレは。 |
赤松 | いい男でしたね、本当に。うん。 |
NOIE | って言うか豆司馬の、Kinoko3の素材を撮ったのは、あれは完全にソレ用に撮らせてもらったんですよ。 |
赤松 | あ、そうなんですね。 |
NOIE | そう。なかなか受けてもらえなくて。 |
Keith | (笑) |
NOIE | 口説き落として、なんとか。 |
Keith | 中の人同じにする必要無かったんじゃねえのって話もあるけどな。 |
NOIE | いや、でも、やっぱりあれは、中の人同じで。やりたいかなと。 |
Keith | しかし暴君を口説き落とすの大変だよ。ま、いいや。そんで? |
赤松 |
で、えっと次は、>>6さんさんから行ってみましょうか。 「作品を作りながら「このネタは元ネタワカンネーだろwww」と思った事がある部分がありましたら教えてください」 |
NOIE | なんだろ! |
Keith | え、山ほどあるんじゃねえの? |
NOIE | なんだろーなー、1つに決め……ほとんどか(笑) |
赤松 | ほとんど(笑) |
NOIE | どこだろーなー、なんだろう、一番ヒドいのってなんだろうなー。 |
Keith | えーと、一番元ネタがパロディでやってるのって、Kinoko3が一番多い? 2かな? |
NOIE | 量では多分3だと思う。長いから。 |
赤松 | 量では確かにねー。 |
Keith |
まあね、容量がでかいからな。 じゃあ、その中で一番「これはワカンネーだろうな」ってのは…… |
NOIE | あーやっべ、考えてくれば良かった。 |
一同 | (笑) |
NOIE |
メモっておけば良かった。えっとねえ……なんでしょーなー。 例えばなんか、「これヒドいな」って思ったネタとかってありますか? |
Keith |
え、ヒドいなと思ったネタ? 俺はあの、ギャラクシーウィズユーが聞こえたなって時は…… |
NOIE | あー、でもVガンは全部有名じゃない。 |
Keith | まあな。だからこそ、印象に残ってるのもあるか。 |
NOIE | その段階で結構ハードル上がってるような気もするけど(笑) あれはガンダムだしさ。 |
Keith | (笑) まあな。 |
赤松 |
Kinoko3第10話よりアンドリュー「ギャラクシーでウィズユーするしかっ!」。 アンドリューの不遇という観点で見ると、これは別の意味でヒドいんですけどね。得体の知れないような投稿キャラでさえ、ちゃんと見せ場をもらって散っているのに対し、どーでもいいキャラを2人抱き合わせにして、どーでもいいネタでどーでもよく殺してしまうというシーン。アンドリューを最後まで持て余してしまったことが窺えます。 |
NOIE |
どうでも良くないですよ!!(笑) バイク乗りの楽園へ旅立たせるためにわざわざ六角形ハウスのくだり作ったんですから! |
赤松 |
9~10話、ただVガンネタをやるためだけにアンドリューに描き下ろされた一枚絵は差分込みで13枚! しかもバイクとか機動兵器とか面倒くさそうなのばっかり! それまで1枚しか一枚絵が無かったのに! 今更「この作品は何と闘ってるんだ」なんて言いません。ただただアンドリューの冥福を祈るばかりです。 |
Keith | えー待てよ、「すげえ、このネタわかんねえよ!」ってツッコんだヤツか。KAIなんかある? |
KAI | いや、むしろわかんないからもう、ツッコみようが無いよね。 |
Keith | あー、なるほどね。 |
一同 | (笑) |
赤松 | 確かにそれはあります(笑) |
Keith | ってか全体的にコアだよなあ、ネタが。 |
NOIE | 難しいなー、ってか自分自身がかなり忘れちゃってるんで。 |
Keith | ま、わざわざ見返して振り返って、作ったりしてるもんな。 |
NOIE | うーん、あー、なんだろう。 |
赤松 | そうなんスね、わざわざ元ネタを当たってるんですね、いちいち。 |
NOIE |
そう。 じゃあ、後で、フリー状態の時に検索して。grepで。 |
一同 | (笑) |
NOIE | ちょっと見てみます。 |
赤松 |
その後、第2部での厳正な審査の結果、最もわかりにくいネタはマッシュの「凍てついた心はモーターアップでも動きませんか?」に決定しました。 おそらくNOIEさん視点では、Keithさん・KAIさん・赤松が三者三様のアームド・クエスチョンを浮かべていた様子が見て取れたと思います。が、ホントに知らなかったよこんなネタの存在! 珈琲王のくだりとか、Kinoko1は最初から一般人の理解を放棄している節がありますが、これは商品名ズバリで言っているところがひどい。珈琲王レベルの細かすぎるネタでは、ただ元ネタ集に書いてないだけで、後のシリーズにも同レベルのものがあるかも。 |
NOIE | モーターアップ2.0というのも出ているらしいですよ……。 |
赤松 |
はーい、じゃあ>>7さん。 「作品作りに影響を受けたモノ(漫画とか人とか)ってありますか。もちろんパロディ以外で」だって(笑) |
NOIE |
影響? いやーもう、なんでも……っていうか、だいたいその時、リアルタイムで読んでたものに一番影響を受けてるかな。 単純なんで。読んだら影響受けちゃうみたいな。 |
Keith | なるほどね。 |
NOIE | 2のとき……Kinoko2の時ってなんかあったかな…… |
Keith | 何よ? |
NOIE | なんだろな……なんだろな……あのあたりで影響を受けた……うーん。 |
Keith | じゃあアレだよ、今作ってるヤツで…… |
NOIE | あ、STARLIKEの方がいいね。 |
Keith | そうそうそうそう。今ホットな作品ということで。 |
NOIE | ホットな作品……? (笑) |
赤松 | STARLIKEだとどうですか? |
Keith |
今なんか影響を受けてるものってあるの? っていうかあの世界観はそもそもどっから来たんだよ? 昭和の真ん中くらいと思わせておいて、実はファンタジーだったっていう。 |
NOIE |
あー、それ第陸話でだいぶ、そこいらへんが明かされるんですが実は、次のね。 まあ、かなりファンタジーな世界でね。既にね、なんか変な種族がいたりとか。 |
Keith | なんか変な種族が出てるからもうわかってる…… |
赤松 | 慧瑠夫とか土倭夫とかいますからねえ。 |
Keith | 何あれ、なんの影響を受けてるの? 指輪物語とかなの、ベタな? |
NOIE |
いやー、なんかファンタジーものをやりたかったなっていうのは元からあったの。 元々テーブルトークとかね、好きだったから、そこでファンタジー人間だったはずなのに、なぜかKinokoってね、全然ファンタジーじゃないヤツをやっちゃってたんで。 で、そろそろなんか正統派なファンタジーものをこう、ガチで作ろうかな、みたいな気持ちになってたのに、なんか、うーん……(笑) |
Keith | まあまあ。だから、なんの作品の影響を受けてんのよ? |
NOIE | あれの作品……なんだろ、「じゃりン子チエ」? |
Keith・ 赤松 | あー……(笑) |
NOIE | あ、そうだ、「じゃりン子チエ」と「覚悟のススメ」。 |
赤松 | なんと(笑) そうなんだ。 |
Keith | はあ。なんかまた唐突に、スゴいところの話が出てきたな。あそう。 |
赤松 | なーんと、そういうことだったのか。いや、納得しないような納得できるような。 |
NOIE | (笑) |
Keith | いやー、全然わかんないなあ俺には。 |
NOIE |
まさかの、話し流れを無視したラインナップ!厄介な野郎だなあ(笑) でも確かにファンタジー方面で強く影響を受けてるものって思い浮かばないですねえ。テーブルトークだとシャドウランとかのほうが影響してそうです。 |
赤松 |
(笑) えーと、次>>10さんいきましょうか。 「自作品のなかで好きな曲を教えてほしいです」えっと、一人ずついってみましょうか。 |
NOIE・ Keith・ 赤松 | (KAIさんに注目) |
Keith | KAI! |
赤松 | KAIさん! (笑) |
Keith | ギターで答えろ! |
KAI | えぇー!? |
Keith | 音量UP! MAX! MAX! |
KAI | (イントロ一小節だけ弾く) |
NOIE・ Keith・ 赤松 | おー。 |
NOIE | いや、もっといいよ。 |
Keith | もうちょい、もうちょい。 |
赤松 | もうちょいやって下さいよ。 |
KAI | えぇー!? |
NOIE | もう忘れちゃった? |
KAI | いや、もー、あんま覚えてないんで。 |
一同 | (笑) |
赤松 | いやー、カッコイイっス。「Guilty」ですね。 |
NOIE | 生演奏だー。 |
赤松 |
しかしKAIさん、うろ覚えと言うが結構覚えてる! オフレコでは「う゛ぉっ!!」ってところまで弾いてくれました。 これの歌詞はマイフェイバリットです。ジャンに似合っているかは別として、ね。 |
NOIE | スタアライクの代表的なヒール曲って感じがします。 |
Keith | そうねー。あ、俺? |
赤松 | Keithさん。 |
Keith | えー……っと。Keith的には…… |
KAI | (「特公歌」イントロ) |
Keith | (笑) いや公太郎、まあ、気に入ってるけどね。アレはベクトルが違うから。 |
赤松 | (笑) |
Keith | なんだろうなー、まあ普通にS.O.S.とか。好きかなあ。 |
赤松 | そうですねー。メインテーマですからね、何回も流れますし。 |
NOIE | 主人公の曲か。 |
赤松 | そうです。 |
Keith | あ、後はね、NOIEの作った曲でって言うならば、まだ全然出てないお蔵入りのヤツだけど。 |
NOIE | え、そんなのあるの? |
Keith | いや、公表してないヤツってあるじゃないか。「CA-CO」が。 |
NOIE | あー、でもあれってKinokoの曲…… |
Keith | Kinokoの曲では出てるんだけど、あれ本来は…… |
赤松 | ボーカルですよね、本来は。 |
Keith | そうそう、本来はあれは歌ものなんですよ。 |
NOIE | あれも出てくるかもしれないんですよね、今後。 |
赤松 | あ、そうなんですか。 |
Keith | あれ歌詞もいいし、雰囲気もいいしね、結構ね、気に入ってんだよね。 |
赤松 | ボクも歌ってみて、いいなーこれ、と思いましたね。 |
NOIE |
ついに歌ものとして、お披露目することができるかもしれない。 Keithのね、Keithバージョンの。音源が。 |
赤松 | おぉーっ!! |
Keith | どっかで出ればいいな、と。 |
NOIE | 出るかもしれないよ、という感じで。 |
Keith | でもあれ、ホントすっごい歌いたい。いい曲だと思う。 |
赤松 | うん、いいっスよね。ホントいい曲だと思うんで、元々。 |
Keith | だからあの、いつかね、歌詞ごと陽の目を見ることがあった方が、いいんじゃないかと思ってるよ。 |
NOIE | はいはい。了解了解。 |
赤松 |
これが第2部、Keithさんのアカペラ熱唱として実現したわけです。いいもの聞かせてもらいました。 歌詞はKinoko3サントラvol.2に、3の音源と一緒に収録されてます。非常に歌いやすく、気持ちのいい曲なのでぜひ皆さんもアカペラに挑戦してみて下さい。血を吐くように、サンプラザ中野を意識して絶叫するのがマイスタイル。 |
NOIE | 「CA-CO」は元々Kinokoの曲として作ったものではないので、どこかでちゃんとしたボーカルバージョンを発表出来ればと思っております。この曲はやはり大声で激しく歌うのが良いですね。 |
Keith | で、NOIEは? |
赤松 | どうですか? |
NOIE | そう、自分の曲ですと、えー……Kinoko3の、えっとあれはね。名前が……(笑) ヤバい(笑) |
赤松 | えっと、なんでしょう。どこの場面の曲でしょう。 |
NOIE | えっとあのー、通常シーンの曲。「唯一の…… |
赤松 | 通常シーンの曲? んーと? |
NOIE | 「唯一の憂鬱」。 |
赤松 | あー! はいはいはいはい。ちょっと今日持ってきて無かったっス。すいませんでした。 |
Keith | タイトル言われてもピンと来ねえな。 |
NOIE | てん・てててんてんてんてんてん・てん。 |
Keith・ KAI | あー。 |
Keith | はいはいはい。アレか。あーじゃあKAI、ギターで。 |
KAI | ……。 |
Keith・ KAI | (笑) |
赤松 |
「孤独な蠱毒」シリーズはアレンジが沢山あるので、共通フレーズの口三味線ではわかりにくかったですねー。 この曲の特徴はギターなので、じゃじゃっ、じゃじゃっ、じゃじゃっじゃーじゃーじゃじゃっ、じゃじゃっじゃー、だかだだん、だんだかだか、ココまでやれば伝わりやすかったかも。 どのみちテキストでは「第1話スタートして最初に流れる曲」くらいしか伝えようがないですけどね! |
NOIE |
「孤独な蠱毒」シリーズはサウンドテストやサントラのためにそれぞれ名前を付けていますが、作曲時のmidiデータのファイル名は「kodoku2.mid」という感じになっており、確認したら5までありました。 しかしKinoko3で最初に流れる「唯一の憂鬱」は何故かナンバリングに含まれておらず「love.mid」になっていました。ワッザ?!確かに最初はラブコメ的なことも考えていたはずですが……。当時の作者の精神状態が危ぶまれるところです。 |
NOIE | Kinokoの通常シーンメインテーマみたいな…… |
Keith | んーわかったわかった、あー思い出した、あーそっかそっか。 |
NOIE | なんかね、あの曲やっぱり好きかな。自分の曲では。未だにたまに聞く。 |
Keith | あーでもわかる気がする。ずーっと聞いてる、一番多分ね、流れる曲ではあるけど、 |
NOIE | あと、なんかね、Kinokoっぽい。感じがする。 |
Keith | なるほどね。あれは? KAIの作った曲は? |
NOIE | KAIの作った曲の中ではね、えー俺的にはやっぱり、S.O.S.かなあ。 |
Keith | あれ、なかなかいいよね。 |
NOIE | あの、曲の起伏がスゴい好き。いきなりこう、ガーンって来る感じ。 |
赤松 |
じゃあ、ちょっと飛ばし飛ばしで、>>17さん。 「絵を描くとき普段何のツールを使っているのですか。また、音楽を作るときも普段何のツールを使っているのですか?」 |
NOIE |
えっと絵はですね、絵は元々Photoshopですね。Photoshopの最初5かな? 最近はCS5になったんですけど。 すごいワープの仕方だ(笑) Photoshop5から、去年ね、買って。 |
Keith | 間が無い。 |
赤松 | で、音楽の方は? |
NOIE | 音楽は、もともと音楽ツクール95ってのを使ってて。 |
赤松 | マジっすか。 |
一同 | (笑) |
赤松 | アレはね。悪くはないですけどね。 |
NOIE | アレは良いソフトですよ。ツクールっぽくないっていう。 |
赤松 | 確かに。 |
NOIE | ただ単に五線譜があって、MIDIのスコアを書けっていうだけのソフトで。そのシンプルさが良かった。 |
赤松 | っていうことは、Kinoko1の一番最初のバージョンって確か、それの音源で作ってたんですよね、95の音源で? |
NOIE | いや、95の音源ではなく、音源はヤマハの…… |
赤松 | ああ、ソフトウェアXGか。 |
NOIE | ソフトウェアXGを使ってましたね。アレも結構良かったんで。 |
赤松 | で、その後ハチプロ……でしたっけ、ハチプロに行って。 |
NOIE | Kinoko2からSC-88の、無印かな。 |
赤松 | 無印か。ああ、はい。に行って、今は何使ってるんですか? |
NOIE | 今Sonic Cellっていう(笑) |
赤松 | ほう。 |
NOIE |
ローランドが、SC-88の後かな? に、もう作らないみたいなことを言ってたんですけど、その後、外付けのMIDIをなぜか出して。 SCなんですけど、Sonic Cellっていう、Sound Canvasじゃないシリーズを。まあ、このあと後継機が出るのかもわかんないんですけど。 その音源を今使ってますね。 |
赤松 |
なるほど、なるほど。 >>18さん、 「ゲームを作るときの信条の様なものがあれば教えて欲しいです」信条。 |
NOIE | 信条。 |
赤松 | 信条です。 |
Keith | プライド! |
NOIE | 信条? |
Keith | これダァ! って言う、俺は、俺は、 |
NOIE | どういう、ことかな?(笑) |
Keith | たとえばー、そうだな。「エロ無しで、いつの日か天下を!」っていう。 |
一同 | あー…… |
NOIE | 別にエロやってもいいよ? 見たいんだったら(笑) |
Keith | (笑) |
赤松 | 嫌球拳ですか? |
NOIE | 多分、みんな見たくない。大してエロくなんないよ多分(笑) |
KAI | (笑) |
Keith | そうじゃなくて、じゃあ、なんかものを作るときにさ、心の中に常に留めておくものだよ。 |
NOIE | 留めておくものねー……。 |
Keith | 目を閉じると、みんなが楽しんでる姿が思い浮かぶ、だから俺は戦える! みたいな。 |
NOIE | ……なんだろーなー……「とりあえず、動け」みたいな、ところですかね。 |
Keith | 「とりあえず動け」。じゃあ座右の銘は何スかNOIEさん。 |
赤松 | 動けぇぇぇぇ! |
NOIE | 動けぇぇぇぇ! (笑) |
Keith | 動いてくれぇ! (笑) |
NOIE | 動けジ・O! みたいなね。座右の銘? 特には無いかな。 |
Keith・ 赤松 | (笑) |
Keith | 特に無し。うーん…… |
赤松 | という感じでございましたけれども、満足していただけましたでしょうか。 |
Keith | (笑) |
赤松 |
えーと、>>19さんがなんか繋がりで来ちゃってんな、 「鉄鋼団がエロくない理由について、淡々と語ってほしい」淡々と。 |
NOIE | 絵が下手だからです。 |
Keith | (笑) |
NOIE | (笑) あのねえ、ホントねえ、画力があればエロもイケるかもなあ、と(笑) |
Keith | ふーん。 |
赤松 | いや、いや、エロいじゃないですか、エロいじゃないですか鉄鋼団。 |
NOIE | あー、そうですかね。もうちょっと入れるべきですかね? |
Keith | いや、俺らはエロいですけどね。 |
赤松 | 鉄鋼団はエロいじゃないですか。 |
Keith | 俺らはエロいんですけどね。 |
KAI | (笑) |
NOIE | あ、鉄鋼団自身はエロい! エロいというか、バカだよね。 |
Keith | (笑) |
KAI | だいぶね。 |
Keith | だいぶな。相当な。 |
NOIE | そっかあ。じゃあ、なんか…… |
Keith | これ……(笑) お前(笑) これいいぞ、いい企画来てるぞこれ。 |
NOIE・ KAI | 何? |
赤松 |
はい、>>20さん 「またネオ綱島の住民や僕の考えた超ハムスタアを募集する機会はありますか?」 |
KAI | あー、ぜひぜひぜひ(笑) |
NOIE | あー、いいですねえ。 |
赤松 | 俺の考えた超ハムスタア(笑) |
NOIE | いいですねえそれ。募集したいですね。 |
Keith | ぼくのかんがえたはむすたあ。コレだぁって言う。 |
NOIE | あーどうしよっかなあ、どのタイミングでやろうかなあ。 |
Keith | (笑) |
赤松 | 第二部はじまったあたりでどうですか? |
NOIE | そうですねえ。 |
Keith | っていうか今もう、ちょっと募集しちゃってもいいんじゃないの? |
NOIE | そっかあ。 |
Keith | 僕の考えたハムスタア募集。 |
NOIE | とりあえず、やりますかねえ。やります。 |
Keith・ KAI | (笑) |
Keith | いつかやる。 |
NOIE | はい。 |
Keith | 楽しみにして、お待ち下さいと。 |
赤松 | はい、楽しみに。お願いしまーす。 |
Keith | やべぇ、俺もなんか送ろ。 |
赤松 |
(笑) はい、>>21さん。 「登場人物の身長・体重・3サイズ等の設定が知りたいのです」 |
Keith | データ開示をお願いします。 |
NOIE | あーそっか、ヤバい、この間この書き込み見たんですよ。それで「ヤバい、作らないと」って(笑) |
赤松 | え、作るんですか今から? |
NOIE |
今から(笑) 作るの忘れました。 |
Keith | アレだろ、おぼろげながら設定あるんだろ? |
NOIE | ……? |
Keith | なんか、身長とか並べて作ってあるの見たことある気がすんだけどな。 |
NOIE | えー、あるよぉ? ありますよぉ? |
Keith | でも厳密な数値にはなってないってことな。 |
NOIE | 多分どこかにありますよぉ。 |
Keith | あーそう、あ、むしろロストした感じか。どこ行った。 |
NOIE | ロスト……うん、ロストしたという体で。 |
Keith | なんだよそれ。 |
NOIE | (笑) |
Keith | 作ってねえのかよ結局。 |
NOIE | だってさあ。なん……か、ねえ。 |
Keith | (笑) |
NOIE | 設定資料とか、ものすごく似合わなくない? あのゲームに(笑) |
Keith | あー、まあ、まあいいや。NOIEさんがそのうち出してくれるということで。 |
赤松 | まあ、きっと出してくれると。 |
NOIE | あーでもそっか、そういうのが、絵とか、あんまり……ね。描いてもらえな……(笑) |
赤松 | あー、あるかも知れない。とりあえずアレですよね、ハムスタアは15cmくらい? |
NOIE | あーハムスタアは多分…… |
Keith | 15cm? 結構でけえ。 |
赤松 | 結構でかい? |
NOIE | ハムスタアはじゃあ、ハムスター大だと思っていただければ(笑) |
赤松 | あー。 |
Keith | それだと結構小さくねえ? |
赤松 | 10cm……5cm? |
NOIE | もうちょっと、でかいかな。 |
Keith | うーん。 |
赤松 | 15cmはちょっとでかすぎる感じですねー。猫にビビらないですね。 |
Keith | 15cmだとかなり、モルモット的な大きさ。 |
NOIE | もうちょっとでかいのかな。 |
Keith | ……10cmくらいか? |
赤松 | 10cmくらいがいいんじゃないですかねえ。 |
Keith | 手のひらサイズだし。森の賢人。 |
NOIE | 身長とか考えとかないとなあ。 |
赤松 | (笑) |
Keith | まあ、猫が、ジョスリーンがさ、ニャーって言ったらグシャってなるくらいだから、まあ。 |
赤松 | まあ、そんなに大きくはないですよね。 |
赤松 |
動物好きと言いながら、実はハムスターの大きさすらよく把握していないことを露呈する面々ですが。 ゴールデンハムスターは体長15-20cm・体重150g程度。ドワーフハムスター属のジャンガリアンハムスターはもっと小さく、最小のロボロフスキーハムスターは7-10cm・15-30gしかないので、だいぶ幅があります。 一方ハムスタアはというと、ジャン・ガリアンが14.8cm・26.8g、公太郎が14.6cm・27.2g、主人公ハムスタアの標準体重が27.7g。ハムスターと比べ1/4の痩身で、猫には勝てそうもありません……が、これはヤード・ポンド法がこちらの世界のものと同じと仮定しての話。単位系が全く違う可能性が濃厚です。 ロボロフスキーはドワーフハムスタア、主人公はゴオルデンハムスタアですが、大きさには大差なく、むしろロボの方が大きいです。STARLIKEの土倭夫は天数夫と比べて体格が優っているくらいなので、あの世界には「ドワーフ = 小さい」という考え方は無いはずですね。 |
NOIE | とりあえずSTARLIKEについてはねえ……考えます。 |
赤松 | はい(笑) |
NOIE | Kinokoはもう、自分でもよくわからない。 |
赤松 |
はい、>>23さん。 「シイタとかキヨギクとか、ネジの外れたヒロインが魅力的過ぎ」るんだそうです。「モデルとか居ますか?もしくは影響を受けたキャラとか」 |
Keith | (爆笑) |
NOIE | えー? |
赤松 | モデルがいてなんとかなるもんなんですかねアレ(笑) |
NOIE | モデルぅ? Kinokoキャラのモデルかぁ。 |
Keith | 名前にはモデルあるけどな。 |
NOIE |
あー(笑) えー、モデル。 |
Keith | モデル。元々のモデル。性格とか。 |
NOIE |
あーなんだろ、あんのかなあ、何かには影響を受けてるんじゃないかなーという気はするけど。 ハッキリとは全然、考えたことがないなあ。 はい。特に無いですね。 |
Keith・ 赤松 | (笑) |
赤松 |
えーとじゃあ、>>28さんので最後にしましょうかね。 「アンドリューの裏設定教えてくださいよ!」 |
NOIE | 裏設定ですか。あれはなんか多分、傭兵部隊かなんかの…… |
赤松 | でしたよね。 |
Keith | もともとはこう、ヤツがきっかけで、どんどんどんどん成長していくみたいなのが、最初話としてあったハズなんだよな。主人公が。 |
NOIE | あ、裏設定ってそっちのこと? |
Keith | そうそうそうそう。当初の予定。 |
NOIE | あれはただ単に、育成システムが実装されていた場合に、教官として。システムキャラ的な。 |
Keith | 本来は、本当の教官になるハズだったんだよな。 |
NOIE | 本当の教官。 |
赤松 | それがいつの間にかどんどん(笑) 脇に追いやられていって。教官ポジは姫路に奪われてしまって。 |
Keith |
そうそうそうそう(笑) ホントに。姫路が強すぎたから、出る幕が無くなったというか。 で、結果蓋を開けて見てれば、「なんのために出てきたのコイツ」になってしまったっていうね。 |
NOIE | 実はね、結構強いキャラなんだよアレ。 |
Keith | そう、それも(笑) 当初の予定はそうなんだよな。 |
NOIE | アレは結構ハイパー軍人なんですよ。 |
Keith | かなりの実力者だったハズなのに。 |
赤松 | まあ、みんな人外ですからねえ、あの人達はねえ。 |
Keith | (笑) |
NOIE | 一応なんか、外人部隊かなんかで、海外でキノコに襲われて、でもそれで助かって。 |
赤松 | マジっすか! |
Keith | 生き残って、辿り着いたのが…… |
赤松 | 超やべぇ! すげぇ! |
Keith | スゴい。すげぇよ。 |
NOIE | 実はそこの外伝だけで、多分相当な尺で書けるくらいのキャラなんだアレは。 |
Keith | 確かに。ワールドワイドで戦える。 |
赤松 | 大変ですね。ヤッバ…… |
Keith | だから本来は、メチャメチャ強いし見せ場もあるし、主人公を鍛えるのはヤツの役目だったんです。 |
NOIE | だったんですけどねえ。でも、 |
赤松 | いつの間にかねえ…… |
NOIE | いつの間にか(笑) でも、ね、いい思いしてたから、途中で。 |
Keith | ああ。 |
赤松 | ああ。 |
NOIE | 彼女ができて。 |
Keith | 死亡フラグを立てちゃったからね。 |
赤松 | えー彼女作ったのNOIEさんじゃないですかー(笑) |
NOIE | え? ……そうね(笑) |
赤松 | まあまあまあまあまあまあ。はいはいはいはい。 |
赤松 |
あまりに不遇なアンドリューの境遇に共感する方、ぜひ二次創作を書いてください。「Kinoko2.5 逆襲のアンドリュー」とか言って。 世界各地を転戦させるのがしんどいなら、妻科に辿り着いた直後の話も面白そうですよ。荒野の真ん中に忽然と現れた妻科市を見て、キノコの前線基地だと考えちゃうわけ。戦争のプロが大ゲリラ戦を始めちゃって妻科大混乱! みたいな。これなら尺も短くて済みそうだし、3の連中との絡みも書ける。どうです、書いてみませんかディスプレイの前のアナタ! |
NOIE |
いいですねえ、アンドリューの武勇伝!(笑) 追い詰められた安藤がCQCのみで本部を襲撃!みたいなのがいいです。 |
赤松 |
という感じで、皆さんからの質問、ゲームに関係するところで言うとそれくらいですかね。はい。 他の質問に関しては、ま……二部の方で(笑) |
NOIE | はいはい(笑) |
Keith | (笑) |
赤松 |
第2部に追いやられた質問から、公開して差し支えない範囲の回答を要約します。 |
(>>32さん) 鉄鋼団キャラクターの絵を描いたりするのは自由でしょうか? (>>34さん) 動画で曲とか使っちゃってもよろしいのでしょうか!? | |
赤松 |
この後まとめられたガイドラインをご覧下さい。 これで大手を振って二次創作ができます。ヤッタネ! |
(>>2さん) 漫画に飢えてるけどお金がありません。 NOIEさんお勧めの5巻以下で面白い漫画教えてください。 | |
赤松 |
回答まとめ。敢えてボクから追加するなら同人王。近々商業版出るらしいですよー。 |
(>>4さん) かまいたちの夜の何編が一番好きですか | |
赤松 |
NOIEさん: 鎌井達の夜編 Keithさん: ミステリー編 |
(>>11さん) ゲイングランドを超えるメガドラの名作を教えてください。 | |
赤松 | 「幽☆遊☆白書 魔強統一戦」4人対戦モードと「ゴールデンアックス」が候補に挙げられました。 |
Keith | てか、もう4時なんだ。 |
赤松 | スゴいっすね。 |
NOIE | 小休止を入れた方がいいんじゃないですか。てか、もう……(笑) |
赤松 |
じゃあ、最後の、今後のことをちょっとまとめて、休憩用の音楽でも流して、二部に進みましょうか。 はい。では今後のことっていうことで、夏コミですね。いよいよSTARLIKEの、スメラボシ編、でしたっけ。 |
NOIE |
えー、スメラボシ編、ですね。 っていうか、自分がうろ覚えって言う(笑) |
Keith | (笑) オイ! |
赤松 |
皇星編。これがいよいよ発売になります。 それから第二部も、その後で始まるということなんですけど、抱負を一言、お願いします。 |
NOIE |
抱負って言うか、宣伝になっちゃうんですけど(笑) STARLIKEの皇星編というのはですね、第壱話から第陸話、プラスアルファでまとめたものを製品化して、今年の夏コミで販売しようと思ってます。 まだサークルの当落通知が来てないのでアレなんですけど。 |
Keith | そういやまだ来てないね。 |
NOIE | 来てないね。 |
Keith | いつ来るんだありゃ? |
NOIE | 6月かな。 |
Keith | まだわかんねぇな。 |
赤松 | ドキドキしますねえ。 |
NOIE | まあ、落ちたらなんか、誰か委託させて下さい(笑) |
一同 | (笑) |
NOIE |
お願いします。という感じで、 それで、プラスアルファの追加要素に関しては、鉄鋼団サイト上でアンケートを今募っておりまして。色々、もう既に結構いろんなね、要望を頂いてます。 まだ募集中なので、そちらにも色々、ご意見お寄せいただければと。思います。 |
赤松 | はい、よろしくお願いします。ていう感じですね。うん。 |
NOIE | 第二部? |
赤松 | 第二部。第二部はどうなるんですか? |
NOIE | 第二部はですねー、あのー、かなりスゴいことにはなると思います(笑) |
赤松 | お? いきなりハードル上がりましたけど、大丈夫ですか?(笑) |
NOIE |
はい(笑) というかあのー、第一部で「完」だった、当初の予定ではそこで全部終了っていう感じだったんですけど、 ま……まあ、なんでしょうね、壱話弐話くらい作った段階で既に、その中に入りきらないなと。 メインストーリーというか、なんというか、裏ストーリーに入ると、もう、尺が足りないし、それはもう切り離して、ある程度区切って、次でやらないともうダメだなっていう感じになっちゃったんですよ。 なので、とりあえずある程度まとめて、第一部として区切っちゃおうかなと。 |
Keith | って言うかあれだよなあ、引っ張り出してきた風呂敷が、メチャメチャでかくなってるのを…… |
NOIE | でかかったなあ(笑) |
Keith | STARLIKE始めたときは、それこそ一話単発で行こうぜみたいなのからスタートして、終わんないから五話でって言って、さらにこう、ロングスパンになりそうな。 |
赤松 | (笑) |
NOIE | って言うかねえ、ホントに作りたいのは第二部の方で。 |
Keith | (笑) |
赤松 | 出ちゃいました。 |
NOIE | 出ちゃいましたねえ。 |
Keith | 身も蓋もねえ。 |
赤松 | 出ちゃいました(笑) |
NOIE |
うん。あーんと、ねえ。はい(笑) なのでできれば今後をお楽しみにということで。 |
赤松 |
はい、どうぞよろしくお願いいたします。はい。 ということで、STARLIKEの今後のことに関して、STARLIKE以外のところでもなんですけど、今後、どういう作品を作っていきたいのかな? っていうところで。 |
NOIE | そうですね(笑) |
Keith | さらにその先の話が来たよ。 |
NOIE | あ、ゲームでですか? |
Keith | (笑) |
赤松 | ゲームじゃなくても別に構いませんけど。 |
NOIE | そーですね、今のところSTARLIKEでいっぱいいっぱいになってるからなあ(笑) |
赤松 | なるほど。 |
NOIE | えっとですねえ、もし作りたいって言ったら……あ、さっき言ってたあれどう?(笑) |
Keith | ダーメ!!(笑) ノーノーノーノー。 |
KAI | (笑) |
NOIE | さっきあのねー…… |
Keith | 大運動会ゲームを…… |
KAI・ 赤松 | あー(笑) |
Keith・ 赤松 | ノーノーノーノー。 |
NOIE | まあそれは、後の方がいいかな! |
Keith | そうね。 |
赤松 | ちょっと、第二部の方に追いやります。 |
NOIE | 確か全裸運動会とかアホなこと言ってませんでしたっけ?(笑) |
赤松 | 女の子だらけの運動会ゲームを、無駄に物理エンジンとかバリバリ動かしてぐりんぐりんのぶるんぶるんとか、非常に頭の悪い実現可能性のない話をしていた気がしますがきっと気のせいです。言うだけならタダだよね! |
NOIE | M男3人で女王様を担ぐ騎馬戦、というギタリストの提案を思い出しました。誰か作って下さい(笑) |
NOIE | ま、今のところちょっと、STARLIKEでいっぱいいっぱいで、考えが及ばないという。 |
赤松 | じゃ、STARLIKEを、どんなゲームに仕上げていきたいなあっていうようなところは…… |
NOIE | それはねー、あの、いい質問です(笑) ありがとうございます。 |
赤松 | いえいえ。……? |
NOIE |
今のところSTARLIKEは、どちらかって言うと、これまでの鉄鋼団のテイストを引き継ぎつつ、ちょっと新しいこともやろうかなっていうような感じで。 どちらかというと、Kinokoの面白さとかを、もうちょっとキレイにまとめたような感じで、普通……普通でもないけど(笑) 一応一般ゲーとして成立するレベルのものに落とし込むような、そういう感じのつもりで一応やってはいるんですけど。 そこからさらに進んで、第二部の方は、もうちょっとこう、正統派な楽しさが、生まれるような感じにしたいかな、みたいな。今のところ。 |
Keith | プレイしてて、「面白いぞこのゲーム」と、いうところに持っていきたいわけだな。 |
NOIE | 第二部に引っぱるのは、どうかなって気もするんだけどね(笑) |
Keith | (笑) こんだけ時間掛けてなあ。壱弐参肆伍、次は陸話。 |
NOIE |
やめちゃう人間は最初の段階、初見でやめるよっていう(笑) アレ見て。 なんですけど、ようやくその、ハードルを越えた先に、もうちょっとこうグイグイ来るようなね、面白いあの…… |
Keith | ゲームを。 |
NOIE |
なんだろ、あまりひねらず王道というか。 まあSTARLIKEは割とそんなに、王道な気は(笑) しますけどね(笑) |
Keith | ホントかぁ? |
赤松 | ホン……ト……? |
NOIE | 割となんか、ベタな感じじゃないですか? 全体的に。 |
Keith | まあ、まあまあ、面白い、実に面白いゲームにしていきたいと。 |
NOIE | (笑) そうそう。 |
Keith | そーゆーことがシンプルにあるわけだな。 |
NOIE | もうちょっとベタなことがやりたい。 |
Keith | なるほどね。 |
赤松 |
なるほどなるほど。 ということで、はい、えーと、随分長い時間みなさんお付き合いいただいて、本当に恐縮なんですけど。 |
NOIE | そうですね(笑) |
Keith | たーいへーんもーしわけなーい。 |
赤松 | いえいえ、では、聞いているリスナーの皆さんに一言。お願いします。 |
NOIE | いやあ、ホントに聞いていただいてありがとうございます(笑) |
赤松 | ありがとうございます。 |
Keith | おありがとうございます。 |
NOIE | ホントあのー、最初から今までずっとね、聞いてらした方とかいたら、ホントに…… |
赤松 | いやホントありがとうございます。 |
NOIE | すいません、ありがとうございます。 |
Keith | とりあえず、お礼にKeithとKAIが脱ぎます。 |
NOIE | あ、そうですねえ! お礼に脱ぎます。ここで(笑) |
Keith | じゃあとりあえず、KAIが生演奏で何かやらかします。 |
KAI | え、何を!?(笑) |
NOIE | 今、鉄鋼団全員黒つなぎを着てるんですけど。 |
赤松 | ええ、団員服ですね。 |
Keith | じゃあ今すぐこれ、何か絵を上げたりとかはできないんですか? |
赤松 | あー、ちょっと厳しかったかな。 |
Keith | 厳しい。まあまあ、後でパシャリで、「こんな3人でした」っていう、ショットを上げるっていう。 |
NOIE | そうですね。あ、KAIが今こう、 |
Keith | キタ! |
NOIE | やらないか的に、作業着のジッパーを……(笑) |
Keith | ジッパーをジジーっと下ろして、ギターを構えようと…… |
NOIE | 伝わらねえ! |
一同 | (笑) |
Keith | ラジオじゃなあ。 |
赤松 | という感じですが(笑) |
Keith | やめろ(笑) やめろそのポーズ(笑) やめろそのポーズ!(笑) |
赤松 | あー、写真撮りましたんで、あとで……(笑) |
NOIE | 汚いなあ。 |
Keith | (笑) 汚えとか言うな。 |
赤松 | はいはいはいはい。 |
赤松 |
こんな長いインタビューを最後まで読んでくれたみなさんにも、KAIさんのご褒美脱衣グラを見る資格を与えましょう。 さあ、見るがいい! KAIさんの愛されボディを、視線で人が殺せるレベルの目力で! さあ! |
NOIE | 汚いなあ。 |
赤松 | 汚いとか言わない。 |
赤松 | ……そんなんでいいですか。 |
一同 | (爆笑) |
NOIE | ざっくりとした締めですねえ! |
Keith | リスナーの皆さんに一言、じゃあKAIなんか無いの? |
KAI | えー? |
Keith | 「えー?」? 「えー?」? |
赤松 | (笑) |
KAI | いや、NOIE団長から一言で。 |
Keith | だよね。「ありがとうございます」だもんな。俺もそうだ。ありがとうございます。 |
赤松 |
ありがとうございます、ありがとうございます。 ということで、じゃ、締めの一言いただいて第一部は締めたいと思います。よろしいでしょうか。 |
NOIE | はい。 |
Keith | はーい。 |
赤松 |
「あなたにとって、フリーゲームとは?」 来ましたねー。 |
NOIE | 夢ですかね。 |
赤松 | 夢。 |
Keith | ドリーム! |
NOIE | ドリームですよ。 |
Keith | 来たなコレ。 |
NOIE | ドリーミー・ドリーマーですよ。 |
赤松 | クラブ? |
NOIE | ドリームクラブ?(笑) |
赤松 | (笑) |
NOIE | そっちも可です。 |
Keith | 夢。ユメッ。 |
NOIE | ヘラヘラ笑ってますけど、「夢」ってフリーゲーム的にはわりと暗黒面がモチーフになることが多い気が……。 |
赤松 |
某にっきのことかーっ!!!!! |
赤松 |
はい、みなさんありがとうございました、本当に。一つ区切りを付けさせていただきたいと思いますんで。本当に今日はお付き合いいただいて、どうもありがとうございました。ありがとうございます。 では、ちょっと、こっちも準備の時間だとか取らしていただきたいと思いますので。 |
NOIE | 小休止。というか聞いてる方も休まないと(笑) |
赤松 | うん。お便所行ったりしないといけないですからね。 |
Keith | (笑) |
赤松 | 3分ぐらいちょっと、ジングル流しますんで、そこから第2部の開始ということで。 |
Keith | 3分!? |
赤松 | うーん、3分かな? もうちょっと…… |
NOIE | ちなみに具体的に第2部って何をするんですか? フリートークですか、とりあえず?(笑) |
赤松 | もう何をするのかボクにもちょっと……(笑) |
一同 | (笑) |
NOIE | フリータイムですね? |
赤松 | フリーダーム! |
Keith | じゃあ、もうちょっと時間もらってもいいんじゃないですか? なんか色々こっちも準備したりなんかして。 |
NOIE | 準備ってなんかある? |
Keith | あるんじゃないの? 何ができるよ? |
赤松 |
おっ、おっ? ちょっと、引っ張れるだけは引っ張れますので。 |
NOIE | はい。 |
赤松 |
えーと、準備ができたらまた、ジングル明けっていう感じで、お伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ああそうだ、企画としての締めとしましては、次回の予告なんですけど、次回はすいません、ちょっと余裕が、予定がないです。っていうのも、そろそろ動画作りにの方に本腰を入れないといけませんので。 みんなで決めるフリゲ音楽ベスト100、第二回の動画をですね、いよいよ5月の連休……明けぐらいになるかな? 公開していきたいと思いますので、みなさんどうぞお楽しみに。 ボクもがんばりますんで。明日から本気出す。 |
Keith | (笑) |
NOIE | 本気出してください、今日から(笑) |
赤松 | 今日はちょっと無理だ(笑) |
NOIE | まあねー、この後も(笑) |
赤松 |
このあとも色々と盛りだくさんで、お届けしてまいりたいと思いますので。 では、ちょっと一旦、一休止入れたいと思いますんで、よろしくお願いしまーす。 |
赤松 |
聞けなかった人でもわかる第2部のまとめ!
色々なことを「第2部に回す」と言っておいて、ほとんど触れてないという意味でもひどいですね。 |
NOIE | 美女の鎖骨の三角地帯に酒を張って金魚を浮かべる的な話しだけおぼろげに覚えています。 |
赤松 |
ここでNOIEさん、頑張れば一年前の惨劇を鮮明に思い出すチャンスです。心毒値がゲットできそうですがチャレンジしますか? 2d6 + 精神補正で目標値11です。 ってバカ話してる場合じゃないよ! まとめないと! みなさん、長々とお付き合いいただき本当にありがとうございました。「退かぬ、媚びぬ、省みて凹む」の鉄鋼団モットーを体現しようと無駄に頑張ってきた今回のコメンタリー、少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。 そして発案者でもあるNOIEさんに最大限の感謝を。お疲れでしたカンパーイ! |
NOIE |
2dの出目は1ゾロでファンブルしたのでやはり心毒値ゲットです。や、そこ拾ってる場合じゃないですね。 コメンタリーはこの大長編を「ノーカットで文字起こしする!」という赤松さんのチャレンジ精神に触発されての発案だったのですが、より面倒をおかけする羽目になってしまいました(笑)。鉄鋼団モットーに巻き込まれつつやり遂げて下さった赤松氏に多大なる敬意と感謝を。 そしてここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました! |